僕の性質をよく言い表している「杞人天憂」
アカウント名にも表記している「杞人天憂」について話をしてみる。
自分のアカウント名前に設定しているからには、たいそうな理由がある。
それはこの四字熟語が、僕の「ごきげん」と相対する重要なアイデンティだからである。
ごきげんについてはすでに書いてみたので、ご興味あれば読んで欲しい。
そして、僕が理想の状態に掲げる「ごきげん」に相対するのが「杞人天憂」、つまりは「杞憂」である。
杞人天憂のお話
杞人天憂は中国の故事成語で、「杞人、天を憂う」と読む。
さらに原文の導入文を紹介すると、以下の通り。
この話の主人公はありもしないことを心配し、不安になるあまり生活ができなくなってしまう。
おかしな奴だと笑ってしまう反面、その身を振り返るとどこか親近感が湧く自分がいる。
この仕事ができなかったらどうしよう。あの人との約束に間に合わなかったらどうしよう。お金がなくなってしまったらどうしよう。日々の心配事は尽きない。
僕は知り合いからはしっかりしているように見られがちだが、時間の管理とか手続きとかがすごく苦手で、時間に縛られる事前予約や指定席がすごく難しいので、新幹線や飛行機の移動に気が引けてたりする。
ちなみにこの故事成語では、最終的に知り合いから「天は空気の重なりだからそこにあるだけだ」「大地も想像もつかないくらいの大きな塊だから崩れることはない」と説得を受け、この心配事はなくなって終わる。
しかし、僕の性質である「杞憂」はそんなに簡単な話ではない。
思い悩むときは思い悩んでしまうのでしょうがない。
杞憂な自分と向き合う人生
僕の人生には杞憂な自分と戦う日々からは逃げられない。
自分の人生の中でこの性格を発揮した出来事をひとつ振り返ってみる。
事前予約と指定席が苦手
先ほどもチラッと触れたが、これが僕の人生の中で日々繰り返される思い過ごしのひとつである。
ホテルや飛行機、体験系サービスなどは、事前予約をする必要がある。
サービスを受ける「枠」を買うという意味合いもあるため、サービスを受けるには「予約」が必要である。
しかし僕は算数が苦手で、もちろん時間計算への苦手意識も強い。
そしてもうひとつ、「遅れる」ということへ対する恐怖心が強くある。
適切な時間で現地に行くことが苦手で、人との待ち合わせも10分以上前に現地に着いておきたい。
集合時間・予約時間に遅れることを避けるために、よき時間で家を出ることができず、準備がすぐ終わって現地へ出向いてしまい、大学生の頃によく使った夜行バスを1時間待つなんてことも何回かあった。
「バス停まで行く途中で何かあったら」、という思考は完全に杞憂そのもの。
こんな話をしていたら、小学校は20分程度のバス通学、中学校は自転車通学だったが、高校は1時間半程度のバス通学で、親から「バスに遅れても送らないからね」と毎日のように言われていたことを思い出した。
杞憂な自分とごきげんに付き合う
杞憂な自分であることで損をしているのはいつも考えることだが、僕はそういう性分なんだからしょうがない。
杞憂が発生したときは、「お、出てるな自分」とまずはそれを認識して、なんでドキドキしているのかを考えてみる。
すると「これにドキドキしてるのか」と自分を悩ませる原因を見つけることができる。ひとりでは難しいのであれば、誰かに少し話を聞いてもらうと、自分がなんでドキドキしているのかを言語化しやすい。
そしてわかったところでドキドキはなくせない。
どうしようかと悩んでいるより、やることはどうせやらなければいけないので、やってしまった方がいい。
なので、このドキドキは無視してもいいものだと納得できるように「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせる。
心がドキドキしてしんどいこの杞憂な性格だが、ときにはリスクヘッジに大いに役立つ。
杞憂との付き合いかたは最近身につけたもので、まだまだ思い悩んでしまうことは多いが、これからごきげんな人生を突き進んでいくためにも自分の特性のひとつとして使いこなしていきたい。
僕はごきげんにライフワークに取り組みたいという方を応援するため、ライフコーチとして取り組んでいます。
自分のごきげんについてじっくり考えてみたいという方は、ぜひ体験セッションに応募してください。