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本を読んでる人を見かけると安心するのはなぜか。
通勤電車やカフェで本を読んでいる人。
彼らを見かけると心が安らぐ。なぜだろう。スマートフォンに目を落とす人がほとんどの中で、本を開く姿は、どこか懐かしく、そして人間らしさを感じさせる光景だ。
本を読むという行為には、特別な時間の流れがある。本を開くという動作、そのページをめくる音、指先の紙の感触。
それは、スマホのディスプレイに映る文字とは異なる温かみを持っている。読書は一瞬の娯楽ではなく、時間をかけてゆっくりと味わう行為だ。その余裕が、人間の心の奥深くに響くのかもしれない。
そうだ、外で本を読む人からは余裕を感じるのだ。
また、本を読む人は、多くの情報や知識を自分の中に取り込んでいるという印象を与える。
彼らがどんな本を読んでいるのかはわからないが、少なくともスマートフォンのスクリーンに集中しているだけの人とは違い、自らの好奇心や興味を探求している姿勢が感じられる。
本を読んでいる人を見ると、その姿勢がなんとも誠実で、自分の世界を豊かにしているように思える。
もちろん、読書がすべての答えではない。人はさまざまな形で知識を得たり、楽しみを見つけたりするものだ。
しかし、ページの中に広がる物語や知識の世界に没頭している人を見ると、その姿が私たちに「この人は今、どこか遠い世界に旅しているのだろう」と想像させる。
その余裕の姿に安心めいたものを感じるのだろう。
世界が速いペースで進んでいく中で、本を読むという行為は、少しだけ時間を止める魔法のようなものなのかもしれない。
本を読んでいる人を見かけるたびに、私はその魔法にかけられたように、心が少しだけ軽くなる。そして、私もまた、本の世界に戻りたくなるのだ。
読まないけど。
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<あとがき>
読書という行為には、私たちを静かな喜びや新たな発見へと導く力があると感じます。本を読む人の姿から得られる安心感、それは人と人との繋がりや共感の一端なのかもしれません。このエッセイが、あなたの心に少しでも温かい何かをもたらしたなら幸いです。今日も最後までありがとうございました。
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