どうしたら世界はひとつになれるのか?
オリンピックを見てたら「あれ? 世界ってひとつになれるんじゃね?」と思ったのだった。だって会場の人たちがみんなあたたかいじゃん。
でも冷静に考えたらムリだよなぁ、と落ち着く。
小さなころ疑問だった。
どうして世界はひとつじゃないんだろう。なぜ言葉がちがうの。肌の色はなぜちがうの。お金の単位をなんで同じにしないの。えらい人はなんで世界をひとつにしないの。なぜみんなで団結しないの。
人類共通の敵がいないからだと思う。
大きく跳ねる企業ほど、敵を作るのが上手い。あいつらは一見すると不可能なミッションに挑む。
テスラなら化石燃料に依存した社会をぶっ壊すというミッション。Googleなら世界中のすべての人があらゆる情報に即時アクセスできるようにするという不可能なミッション。創業時のアップルはIBMをぶち殺すのがミッション。
不可能なミッションに挑むとインテリ層が集まる。賢いインテリ連中は難しい問題をこそ解きたいものだから。そこそこのミッションならばそこそこの人材しか集まらない。
そこいらの腐れた最近の地方スタートアップ企業がどうもイマイチなのは、掲げるミッションが小さいから。すぐに倒せそうな簡単な敵しか作らない。不可能に挑んでない。イージーなゲームを得意げにやってる。
オリンピックなどのスポーツはまさに目の前の敵をぶち倒すのがミッション。ぶちのめしてぶちのめして、最後まで生き残るのがミッション。だからこそ団結する。
取り組む人もそれを見てる観客にも共通の敵がいる。目の前にいるのが敵だ。だからのめりこむことができる。ホッブズの万人の闘争状態は正しいのだろうか。とにかく人は戦いたがる生き物。
どうしたら世界がガチでひとつになるか。
共通の敵がいればいい。
コロナじゃダメだった。あれはみんなの共通の敵だったけど、世界がひとつになったとは思えない。
なので、
宇宙人が襲来したらひとつになるかな。
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