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「パネルでポン」は私が宇宙一強い。

「パネルでポン」はスーパーファミコンのパズルゲームで通常パネポン。

パズルゲームといえば、ぷよぷよとかテトリスなどがあるかと思うが、私の場合はパネポンが原点にして頂点。

こんな感じのゲームである。

何を隠そう私はパネポンが死ぬほど強い。

よく「おれ、パネポンめっちゃうまいよ」と言う輩がいるのだが、それを聞くと「ふっ」とほくそ笑んでしまうくらいに強い。同列にしないでほしいと思うくらい強い。

どれくらい強いかというと、宇宙で1番強い。宇宙一だ。断言しちゃう。


たとえばこの地球に他の惑星からの侵略者たる宇宙人がやってきたとして「おい、おまいら、『パネポン』で勝負をつけよう」と言ってきたとする。

そしたらたぶん、アメリカの大統領あたりだと思うんだけど「イトーを呼べ、イトーを呼べ」と言って血眼になって私を探して呼ぶと思う。

地球の命運がかかった試合の代表選手に選ばれるくらいに強いということだ。


でもこれだと怪しい。私の強さの説明になっていない。まだ信じてない人もいると思う。だからもうちょい説明したい。


たとえば私がパネポンをやると、スーファミのコントローラーを動かす指が目に見えないほどに高速で動く。さらにいえば、ある一定の速度を超えると指の動きは逆にスローモーションになる。そして臨界点を超えると私の指は止まっているように見える。

よく妹たちに言われた。

「指動いてないのになんで!?」

それくらいの指の速度でパズルを動かす。


宇宙一というくらいだから負けたことがない。コンピューターにも負けたことないし、家族にも負けたことがない。

ほかの友だちと対戦したことはない。

あと、最近のオンライン対戦? みたいなやつでの対戦もしたことがない。したことないけど私が宇宙一強い。絶対私が宇宙一。

もしも国際パネポン連盟(あるのか知らないけど)に私の存在が知られたら「こ、こんなやつが野心も持たずに眠ってたなんてー」となると思う。

私は「いやー自分がどれくらい強いか知りたいだけだったんすけどー(タリー)」って言うと思う。


速く正確。コンピューターよりもはるかに先を見通して、針の穴にちくわを通すような不可能な芸当をやってのける。

私くらいになると、ゲームがスタートし、パズルが画面に表示されると「100連鎖」までの道のりが光って見える。それに合わせて指を動かすだけ。なんて簡単なんだろう。


パネポンにはタイムアタック機能みたいなものがあり、いつまでゲームオーバーせずに続けられるか、みたいな機能もある。

私の場合は永遠にできる。

ゲームオーバーしない。むかし、ばあちゃんちでパネポンをやったときは終わりたくないのに帰らなきゃいけなくて泣いた。なんでばあちゃんちにしかパネポンがないんだと叫んだ。俺が宇宙一なのに、宇宙一なのに〜と泣いた。


ずっと何言ってんだろ、とは思ってる。


〈あとがき〉
パネルでポンはほんと名作ですよね。どの町にでも「オレが1番強い」と言う人っていて、昔はできませんでしたが、いまはたぶんオンライン対戦できるんですよね。敵キャラでいうとサナトスとコーデリアが懐かしいですね。私にかかれば1秒でぶっ倒してました。今日も最後までありがとうございました。

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