飽きてきたタイミングで本気だす男。
男女を問わずたとえばだれかと交際をしていたとする。交際期間は3ヶ月、6ヶ月、ないしは1年あるいは3年、もっといけば30年。この際、期間はどうでもいい。
この記事を読んでくれている方に質問したいのだが、過去を振り返ってみて「問題が表面化してから本気を出してくるヤツ」はいなかっただろうか。
とても滑稽なヤツ。
それはたとえば、彼氏と彼女の関係でもいい。たいていは女性が愛想を尽かしているケース。普段のコミュニケーションにおいては問題がなさそうなんだけれども、敏感な人は相手に対する違和感をいち早く察知するというもの。
それはたとえば、お皿を洗ったあとの感謝がないだとか、いつも自分ばかりがデート先の居酒屋を探しているだとか、夜泣きの声が響いているのに微動だにしない旦那、だとかそんなこと。
だが、チリも積もれば山となる。
時間と不満が積み重なると、やがて人は人に対して飽きる、あるいは愛想を尽かすわけだ。
こうなるとおもしろいもので。
これは特に男性側に多いのだけれども。
問題が表面化する、つまりはどちらかが相手に対して愛想を尽かす。敏感なほうはなんなら半年以上前からそれを認識しているのだけど、どうも鈍感なほうは気づかない。
問題が表面化してやっと気づく。
愛想を尽かされている、ということが表面的にわかって初めて行動する人間のなんと多いことか。
これ、夫婦やパートナー関係にだけに生じるものではない。仕事でも同じだ。取引先は取引先に対する不満を声高に言うものではない。
多くのママ友、パパ友、あるいはnoteフレンズの人たちがそうであるように、最初は声高には言わずに独自の小さなコミュニティの中で愚痴るものである。
仕事も同じだ。
相手に対する満足度、これが当初の期待値に届いていない場合、相手はいとも簡単に鞍替えをおこなう。仕事もパートナー関係も同じ。
あ、やべぇ、やべぇ、となってからでは時すでに遅し。
つまり、この短かい文章の中で何が言いたいかというと「常に本気を出せ」ということで、相手の期待値を常にほんの少しだけ上回ることを意識していなければ、日頃の不満のチリはやがて山となり、問題に気づいたときにはガチで時すでに遅し、になりかねない。
では、私の家庭の場合は。
おそらく、積もったチリさえどうでもよくて、もはや私は対岸の石つぶて。妻にとっては心底どうでもいい存在に成り下がっている気がする。
いつも全力、のつもりだけれど、
その全力でさえ妻からすれば、
「昔はもっとがんばっていた。いまやすっかりポンコツのカス。死に値する」
世の中はつらい。
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