人生のインプレッション数を上げると、全てがうまく回り出す。
WEB広告の概念をはじめて学んだのは、たしか26歳のときで、当時いた会社がこ難しいマーケティング用語を教えてくれた。
研修を担当してくれたのは、会社の先輩上司だったんだけど、なんだか誇らしげな顔で専門用語を口にしていたのを覚えている。
さて、実はこの記事、だいーぶ前に行った福岡出張に向かう飛行機内で書いた。なんとなく思うことをまとめたのだが、ずっと下書きに眠っていた。
主張したいことはタイトルの通りだ。
人生のインプレッション数を上げましょう。
何を言っているのか。
てなわけで、それがどういう意味なのか、
よくわかるように順に解説したい。
まずは、もくじ。
▶︎誰でも理解できる広告用語
インプレッションという言葉があって、それはつまり広告の表示回数のこと。まず消費者のスマートフォンだとかに広告が表示されるよね。広告がどれだけの回数、画面に表示されたかがインプレッション数として出てくる。略してインプ。
わかりやすくGoogleで見てみよう。
「ハゲ 治す」で検索。
インプレッションの次はクリック。スマホならタップだ。ある広告が表示されたら、それを詳しく見ようかどうか、ときには見ないという判断をする。
これは広告だけじゃない。動画もそうだし、テレビ番組もそうだし、このnoteの記事もそう。タイトルが表示されて、それを見る人もいれば見ない人もいる。
広告に話を戻すと、どんな広告にも目的があって、それは、何かしらのサービスを認知してもらって、よければ申し込んでもらうこと。
ドモホルンリンクルなら、商品お試しに申し込んでもらうことだし、
noteなら有料記事を買ってもらったり、メンバーシップに加入してもらうことだし、
求人広告なら求人に応募してもらうことになる。
これを広告業界ではコンバージョン(CV)と呼ぶ。これが「人生」とどう関連づくのか、もう少し先まで読んでいただきたい。
とまれ、ここまでを整理するとこうなる。
▶︎広告運用は泥臭いアート
広告運用というのは、広告を配信したとき、これらの各地点のどこに問題があるのかを突き止めて改善していく作業になる。ファネル分析ってやつだ。
インプレッション(表示回数)がめちゃくちゃある、つまり色んな人に見られてる、にも関わらずクリックが少ないなぁとなれば、適切なターゲット設定ができていないのかもしれない。
noteで言えば記事の「タイトル」に問題があるかも、じゃあちょっと直してみよう、とかだ。
さらに、
クリックが多いのに、つまりきちんと詳細を見てもらってるのに、コンバージョン(購入など)が少ない場合、ページや動画内で魅力的な訴求ができていない、もしくは購入を促していない可能性がある。
じゃあ、広告の写真を変えてみよう、だとか「購入ボタン」の色を変えてみようだとかの改善をしていく、ってな具合。
たとえばYoutuberが動画の合間や最後に「チャンネル登録おねしゃす」と言うのはコンバージョンを促しているわけだ。この辺はCTAっすわ。
今書いたことは広告という枠組みのガチの基本に過ぎなくて、ここからさらに徹底的に数字と睨めっこしながら解析をしていく。
広告というのはデザインなどのイメージから、一見アートに見えるが、その内実は途方もないデータとの睨めっこだ。
私個人としては、このデータ分析こそが「アート」だと思う。複雑な数字の分析は、もはや芸術の域である。この数字の分析という基本を蔑ろにするヤツが1番論外だ。最近はテクニックを語る輩が多すぎる。
誰もやらない分析、仮説、なぜその数字か、数字から見える購買者心理の分析、A/Bテスト、泥臭いところに真実がある。
…
▶︎人生に置き換えるとどうなる?
先ほどの専門用語「インプレッション」「クリック」「コンバージョン」のうち、どこが1番重要なんですか、と聞かれると、はっきり「これです」と断言はできない。
なんだけど、これを人生に置き換えると、
すんなり答えられる。
人生はインプレッション数を上げたほうがいい。
インプレッションとは表示回数だと書いたが、これは「試行回数」とも言い換えられる。
人生は「当たり」(つまり成功)が出るまで、ほぼノーリスクで引けるガチャのようなものだ、と書いたのは、たしか佐藤航陽さんの記事内での秀逸な表現だったかと思う。
未読の方はぜひ読んでみてほしい。
上記リンク記事の「成功は運か努力か才能かについての考察」は3回読んだほうがいい。3回読むことを後回しにしてはならない。3回読んでほしい。
佐藤さんのこの記事を引用しちゃえば、もう主張したいことは限りなく(?)同じだから、別にいいんだけど、もう少しだけ書く。
▶︎結局は行動回数、試行回数
広告のインプレッション(表示回数)とは、つまり人の目に留まった回数のことである。ほんの少しの接触のことだ。
人生でいえば、だれかと軽い挨拶をしたとか、仕事で名刺交換をした、とか、どこかの環境に行った、とかそういうこと。
この数、回数をできるだけ増やした方がいいと思うのだ。
よく、フットワークの軽い人ってのがいる。ああいう人たちは、なぜだか色んなところに顔を出して、なんか知らんけど、知り合いが多い。
それだけ色んなところに顔を出していると、当然さまざまな出会いが生まれる。人との出会い、環境との出会い、仕事との出会い、色んな出会いだ。
これはつまり、その人のインプレッション(表示回数)が多いからこそ、それだけの出会いがあるということが言えるのだ。
そりゃそうでしょう。
たとえばSNS。
この時代、SNSは複数使用がスタンダードだ。
note、スタエフ、X、インスタ、Threads、そのほかもろもろ。これらを複数使用することはすなわち、全体インプレッション数を上げるための作業に他ならない。
まったくどこにも行かず、家の中にいる人と、フットワークが軽くどこにでも顔を出す人を比べたら、後者の方がなんやかんや話が湧いて出てくるもん。
つまり行動しましょう、ということである。
数撃ちゃ当たる戦法を取りましょう、である。
▶︎営業活動もインプレッションを上げよう
仕事で営業活動をやっていて、
まずぶち当たるのが「数」の壁である。
もしもあなたが飛び込み営業をやっているとしたら、1日中次から次へと飛び込みまくった方が、成果に繋がるに決まっている。が、成果が出ない方はこの「数」をやる前になぜか「質」に逃げがちだ。
試行回数を増やそう。
noteを書いていてフォロワーが増えない、スキが増えない、なんだか楽しくない、でも注目されたい。こう思ったとき、多くの方々は飛び込み営業同様、なぜか「数」を蔑ろにする。これまた「質」にこだわりだす。
試行回数を増やそう。
…
営業活動をやっていたとき、数の重要性に気づいた私は、質を度外視してまずは「数」をやるべきだ、と気づいた。つまりは試行回数を増やす活動だ。
私はめんどくさがりなので「数をやる」という行為に名前をつければ、なんだかゲーム性を帯びて、やる気になるかも、と思ったので、この「数」を撃つ営業活動に「絨毯爆撃タイム」と名付けたことがある。
何事も最後は「数」すなわち「量」に収束するというのが持論である。数をやりながら質を高め、最高の状態にもっていく作業が人生であるような気がする。
だから、人生でも仕事でも、こんな数式が成り立つ。
最も伝えたかったのは、基本を舐めずにいこうぜ、ということかもしれない。
いやでも、
これもまた押し付けだな(反省)。
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