SMAPが完璧だったかというと。
SMAPが完璧だったかというと、そういうわけではない。完璧であることが求められていたわけでもない。
だから彼らは、完璧を目指すというよりは常に変わり続ける姿を見せてきた。成長する過程、時折の不完全さ、これがファンの心を捉えていた。
誰もが知っているが、SMAPのメンバーはそれぞれ個性が異なっていたから完全に一つにまとまることは難しかった。
むしろバラバラであること自体が魅力だった。テレビ番組で見せるドタバタ劇や、笑いながらの失敗、予想外の行動。それらがかえってリアルな人間らしさを感じさせ、視聴者はそのギャップに引き込まれていた。
現代のアイドルのように、完璧に研磨されて磨き上げられたアイドル像とは異なり、SMAPは「完璧ではない」という姿を私たちに見せ続けた。たぶん。
よく、ほかの芸能人が言っていたけど、SMAP5人が揃ったときのオーラ、パワーたるや、えげつないものがあったらしい。
1人1人は普通なのに5人揃うとすごくなる。なんだろ、麻雀でいうところの大三元とか国士無双みたいな。なぞなぞみたいだな。
彼らの成長を私たちは長い間一緒に見守ってきた。メンバーそれぞれが苦悩し、迷いながら進む姿は、私たち自身の人生とも重なる瞬間があったのではないか。
完全ではないからこそ、親しみを感じ、応援したくなる。その不完全さが、逆に彼らを時代を超えた存在にしたのかもしれない。
現代はどんな存在がSMAPに近いんだろう?
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