悲鳴嶼パイセンがかっこよすぎる。
悲鳴嶼パイセンとは、漫画『鬼滅の刃』に登場する鬼狩りの柱の筆頭、悲鳴嶼行冥のことである。
彼は物語のクライマックスで、上弦の鬼、最強クラスの敵である黒死牟と戦う。
敵の黒死牟は、悲鳴嶼パイセンに言うのだ。
しつこく誘ってくる黒死牟に対して、悲鳴嶼のパイセンは、冷たく言い放つ。
貴様の下らぬ観念を至上のものとして
他人に強要するな。
こう言われた黒死牟のアニキは、どんな反応をしたか。
「ほう」である。
これはすごい。
悲鳴嶼パイセンは、ド正論を黒死牟に突きつける。ド正論過ぎて、誘った側としては恥ずかしさすら覚えそうだ。
ドサンピンのキャラなら、ここで「な、なにを~!」と言って反論するところだけど、黒死牟はさすがに上弦の壱の鬼。
ひと言だけ。
「ほう」
コマ割りも素晴らしい。悲鳴嶼パイセンが冷たく言い放ち、その次のコマで一拍の休みをはさんでくる。
しばしの沈黙の後に黒死牟の顔のアップのコマ。そしてセリフを言わせる。
「ほう」
悲鳴嶼パイセンのこのセリフも好きだが、
その後の黒死牟のこのひと言も好きである。
いつもの私ならここから一般化して、なんらかの意見を主張しそうなものであるが、今日はやらない。
だって、
貴様の下らぬ観念を
至上のものとして他人に強要するな。
これを言われた日には、もうなにも言えない。
みなさんが、これをどなたかに
言われたとしたら、なんと返す?
「ほう」しか言えないよ。
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