色づき始めた山のてっぺん
まだ香る金木犀。うれしい笑顔の連鎖。
同じことを想う。たっぷりのクリーム。
優しいリズムの響き。
それぞれが持つ香り。
さらさらとふわふわ。
仕事が休みだったので、母と紅葉を見に行ってきた。父は留守番すると言い、家の前で見送ってくれた。平日の朝10時に到着。駐車場までは車の列が出来ていて、たくさんの人でにぎわっていた。
高い所だから寒いかもしれないと重ね着してリネンコートも持って行ったけど、ぽかぽかと暖かく羽織ることはなかった。
紅葉は山の上の方から色づき始めたところで、赤や黄色やオレンジに深い緑ときれいだったけれど、まだ少し早かった。こんなぽかぽか陽気だもんね。
紅葉見に行けるのはまだかなまだかな…と待ち望んでいて、もうそろそろ山の方は色づいているだろうと思って来てみたけど、ここらへんの見頃はたぶん11月下旬頃じゃないかなぁ。
車の中で、こんなことあったよ、最近こんな風だよ、あの頃はね、ととりとめのない話。
最近は母と話していると、少し前に話したことをすっかり忘れているし、何度か聞いた同じ話が繰り返される。
父は、長い入院と手術の後からすっかり体力が落ちてしまい、遠出はしようとしない。少しの坂道でもぜいぜいしてしまって、休み休みでないと進めなくなってしまった。
だって私がこの歳になっているのだ。周りの大切なみんなも確実に歳をとっているし、いろいろなところに老いは見られる。しょうがないことだけど、さみしいな。
楽しかったけど疲れてしまったようで、夜ごはんの後、長くうとうとしてしまった。眠い眠いと思いながらお風呂に入り、今日の後片付けを終えた。