お茶とお菓子と会話でもてなされる
少しの期待をこめて。
同じ想い、同じだけ。
時間差の後ろめたさ。
うっすら遠くに虹。
転がるチョコチップ。
時々ほぐれる言葉。
今日は家でゆっくり掃除をしようと思っていたけど、またもや家から出たり入ったりして1日が終わった。ガスコンロ周りはきれいに出来た。
おばから、友達の家まで車で送り迎えして欲しいと電話。家で掃除……と思っていたけど、出かける用事が出来て張り切る私。
おばの友達の家に着いて、車の中で待っていようと思ったら、「上がっておいで」とお誘いをいただいたので、お邪魔してきた。
新しく建てられた夫婦2人で住まれる小さなおうちは、和風モダンなおしゃれな外観。中に入ると、明るい日差しと木の温もりが感じられる素敵な居心地のいいおうちだった。
ダイニングキッチンと寝室だけのこじんまりとした空間で、あちらこちらにかわいい!素敵!と思うものが飾られ、観葉植物や花が置かれていて、物が少ないわけじゃないけど、出ているものが全部素敵なので、とても落ち着く。
おばとおばの友達2人の会話。私も時々混ぜてもらって、冗談が飛び交う言いたい放題の会話に笑う。
やりとりしながら紅茶やお菓子を用意してくれて、あれも食べる?これも食べる?とお手製の大根漬けなどとお茶もいただいた。
やりとりを聞いていて、かわいい!素敵!と部屋をくるりと見ていて、置いてあるもの全部、好きなものばかりなんだなぁと。掘り出し物で買ったものから、お値打ちなものまであるけど、そのどれもをじっくり自分の気持ちと向き合って、これだ!と思って買って、飾る場所を考えて、どんな風に飾ろうか考えて、こだわってお気に入りを並べているんだなというのが会話から見えた。
かわいい小さな鏡餅飾りが、去年のセリアのものだと知ってびっくりした。セリアに時々行くのに見つけられなかったし、チープなものがこんな風に別の台座と合わせてかわいくおしゃれに飾れるんだということに。
生活の小さな工夫や、きちんと手入れして、きちんと手をかけて生活をしてしてるんだなぁってことも短い時間の中でたっぷりと伝わってきた。
物が多くても、自分のお気に入りばかりだったら目に入ってもうるさく感じないし、誰かが見ても、その人の個性溢れる空間になるんだろうなと思う。
クッキーとクリスマスツリーが描かれたプレートをもらった。今年はクリスマスに、なんの飾りもしなかった。小さなサンタやクリスマスのカードなどしまってあるのに。来年はちゃんと飾ろう。
そして、お正月にもちゃんと飾ろう。
なんでも好き放題に言い合える関係に、いいなと思った。私はいろいろ思い悩んで自信をなくしてしまっていた時期に、自分からいろいろな友達を断ち切ってしまった。こわくなって逃げてしまった。でも、なんでも言い合える、ささいなことを話せる友達はかけがえのないものだし、大事だなと。もう後悔はしたくないなと思った。
帰り際の玄関先でも、「これ、かわいいやろ?」と飾ってある愛嬌のある顔の人形を見せてくれた。でーんと座るその人形はとても愛嬌のある憎めない顔で、「自分と似てて気に入ってる」と笑いながら教えてくれた。
そのささいなやりとりからも、おばの友達の素敵さが伝わってきた。