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男性経営者が女性従業員を育てられない理由

一昔前の経営者

「何でこんなこともわからないんだ!」と声を荒げて叱る上司は一昔前の話。今の時代、すぐに「パワハラ」などと噂になってしまいます。

なので、最近は経営者が人材育成の指導法など勉強したり、
わかりやすく説明したりして、仕事が楽しいとか、働きやすい職場環境に取り組む会社も多くなってきました。

しかしそうは言っても・・・甘やかしてばかりでは、
・いつまでたっても売り上げが上がらない。
・何かいうとふてくされる。
・従業員同士仲がよくない。
・説明してもその通りにならない。
・休みがちになる。

など、経営者の悩みは尽きないものです。

特に男性経営者と女性従業員という構図の職場では、
「うまく伝わらない」「変わってくれない」「すぐ泣く」といった
相談もよく聞きます。


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もともと違う感覚脳の仕組み

仲間とのおしゃべりや、お友達とのコミュニケーションを
楽しもうとする感覚脳の女性と、
問題解決や目標達成のための思考脳の男性では、
言葉を伝えてもうまくいかないことがあります。

男性のロジカル的な話し方では、女性には伝わりづらいということです。

たとえば、
みんなが働きやすいようにと、「企業理念」や「コンセプト」などを
文字にして通達しても、感覚や感情に重きをのせる女性の思考では、
理解しづらいという傾向がおきます。
説明が長すぎたり、筋道立てて話したところで、その時の感覚に意識がいくので、上司の説明より、センスの良いスーツを着ているとか、
コロンの香りに興味が湧いたり、話している内容より、表情に意識がいくことが多いのです。

会議やミーティングでの発表の違い

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何か目標を立ててそこに向かわせようと会議やミーティングでは、
男性は「縦軸」もしくは「横軸」でプロセスを重視して話しますが、
どちらかというと女性は、「点と点」をランダムにつなげてストーリーを話します。
特にビジネス脳になっている経営者は、「演繹法や帰納法」を求めて話しがちになりますが、女性は「共感覚」で話したり受け止めたりします。

これでは、女性従業員に対してどんなにわかりやすく説明したつもりでも、
もともとの思考が違うのでうまくいかないことが多いのです。

もし、自分が経験した時のことを話すなら、プロセスを重視するのではなく聞いている女性従業員が、想像してワクワクしたり、感覚として、楽しいものだと実感できるような話し方を意識することです。

また、最後は気持ちを聞いてあげることです。
話の内容をどの程度理解できたのかを聞くのではなく、
話の内容を聞いた今の気持ちを聞いてあげるとより理解力が高まります。