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君は僕で、僕は君。

こどもの視展

こないだテレビで『こどもの視展』という展示会を紹介していた。
『こどもの視展』とは9/19まで東京都港区で開催されている体験型展示です。

リンクを貼っておくので気になる方はご覧下さい。


ホームページを元に
ちょっと内容をご紹介。

こどもになって世界を見る体験型展示

こどもにとっての「頭の重さ」「泣くしかできない会話」「朝食の大きさ」「時間の流れ方」「怒っている大人の見え方」「重すぎるランドセル」の6つの視点を体験することができます。


「大人がこどもになってみる」ことでこどもへの理解を深め、親と子、社会とこどもの関係をよりよくしていくことを目指して活動しています。

(こどもの視展・HPより)


赤ちゃんの頭の重さを大人に換算すると21kgになるそうです!頭でっか!
(すぐ転んだりよちよち歩くのも当然ですね)

他にも何を話しても全て泣き声に変換されてしまう『ベイビーボイス』なる展示や
(なかなか伝わらないからそりゃギャン泣きしますよね)

子供から見ると牛乳パックやマグカップも2倍の大きさになる朝食の風景が再現されていたり、
(こぼす、倒す、仕方ない!)

30〜40分で子供がどれくらい遊び回るかを可視化した写真があったり、
(スタミナと好奇心のモンスター!)

子供からしたら4m級の巨大生物になる大人から見下ろされて怒られたらどんなに怖いかVRで体験できたり、
(これはマジで恐ろしい・・)

ランドセルを大人サイズにした物を背負ってみる事もできます。
重量はなんと18.9kg!!
(終業式の帰りの辛さがよみがえる)


エンターテイメント性もあって
楽しそうじゃないですか?

自分じゃない誰かになれるという楽しさと、
誰かの世界を体験して気持ちを少しでも理解できたら自分にも何かできる事があるかもしれないという期待も感じます。

やっぱり相手の気持ちを知る上で相手の世界を体験する事ってすごく有効ですよね。
誰かの大変さを思いやって一生懸命想像して考えに考え抜いたとしても、
いざ自分が同じ立場になってみると
まだまだ発見があったり、理解していたつもりの事がまた違う見え方をしたりしますもんね。


うらしま太郎

僕は昔、うらしま太郎になった事があります。

もう15年前くらいだろうか。

うらしま太郎になったと言っても浦島太郎になった訳ではない。
何を言ってるか分かりませんね😅

うらしま太郎セットという物を身に付けて高齢の方(75〜80歳)の世界を疑似体験した事があるのです。

どこかの研修施設みたいな場所で体験した記憶があります。
前職の時に会社が行かせてくれたんですね。
接客業だったので、高齢の方や障害のある方がどんな事に困ってらっしゃるか、それを知ってサービスに活かしましょうという目的でした。


うらしま太郎を装着すると筋肉や関節が思ったように動かせなくなったり、視力や聴力が衰えた感覚も疑似体験出来ます。

平坦な道も歩きづらいですし、階段を上がったり、座ったり立ち上がったりするのは大変です。

お財布から小銭を出すにも、小さな物をうまく掴めなかったり、小銭の種類も見分けにくかったりして時間がかかりました。


この日は他にも1人がアイマスクをして、もう1人が階段での移動を誘導するという事もしました。
全盲の方の疑似体験です。

僕の祖父は後天性の全盲だったので誘導する方法は予備知識がありました。
でも誘導される体験は初めてだったのでとても勉強になりました。

誘導してくれていても本当に段差や障害物がないか怖くなって思わずアイマスクを取りたくなったり、見えない恐怖から足が進まなくなったりしました。

誘導してくれるパートナーに相当の信頼を寄せていないと少しの距離を歩くのもままなりません。

目の不自由な方をびっくりさせてしまう声の掛け方や歩くのが怖くなってしまう誘導のしかた、そういう良くない例も実際に体験するとよく分かります。

テキストで教わるだけでは分からない事が体験する事でたくさん実感できました。


まとめ

誰かの立場になれる体験は色々してみたいし、たくさんの人にやって欲しいなと思いました。
調べてみたらそのような疑似体験イベントはたくさんやっているんですね。

疑似体験をしたところで相手の苦労や葛藤する心を全て理解出来ると思い上がってはいけませんが、体験して新しく見えてくる物は必ずあると思います。

どう手を貸したらいいのか、どう声を掛けたらいいのか分からずに遠まきに見守る事しか出来ない。
気掛かりなんだけど余計なお世話なんじゃないかとマゴマゴして、結果見て見ぬふりをして通り過ぎてしまう。

誰も悪くないのにうまく繋がらない優しさの連鎖。。。
そんな事が少しでも減ったらもっと優しい世界ですね。


自分の当たり前がみんなの当たり前じゃないのです。
自分が出来る事を出来ない人がいれば手を貸せばいいじゃない😊

逆に自分の出来ない事があったら
誰かの手を借りればいいじゃない😊

あの人にもらった優しさを、目の前のその人に分けてあげればいいじゃない😊

ですよね。





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