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失敗しない為には。

先日飛行機に乗っていた時の事。

離陸してしばらくしたところで
CAさんがザワザワし始めた。

そして機内に響く大きな声で言いました。

「お客様の中に失敗しない方はいらっしゃいませんか!!」

えぇ、失敗しない人はいません。


でも僕はちょっと多いですけどね。
テヘッ😝

飛行機の話はもちろん嘘ですけどね。
テヘッ。


今回は僕の失敗と心の守り方のお話。
2500字くらいになっちゃいました💦
お時間のある時にお読み下さい。

僕は現在も精神疾患(うつ病)の治療中です。
そして奥さんは双極性障害の治療中です。

今は2人ともだいぶ落ち着いて来て穏やかに暮らせる日が多くなって来ましたが、
数年前、状態が良くない頃は
心身が弱ると集中力や注意力や思考力がびっくりするほど落ちてました。

治療の為の抗うつ薬や睡眠薬との付き合い方が分からないうちはフワフワした感覚で自分の脳みそじゃないみたいな感覚もありました。

そして失敗しましたね。
たくさんね。

そういう時の失敗って
「あ〜やっちまった、、」って落ち込むどころじゃないんですよ。

自分でも何でそんな事をしでかしたのか訳が分からなかったり、記憶が抜け落ちたようになって後から自分の失敗に気が付いて愕然としたり。

自分が信じられなくて、
失望を通り越して怖くなりました。
「僕、どうしちゃったんだろう、、」って。

自尊心は遥か彼方へ吹き飛びます。

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夫婦揃って調子が悪かった頃。
2人とも電気を消し忘れる事が多くなりました。

はじめは「あら、うっかりしてた」と軽く流せたんですが、少しずつ回数が増え、
特に気を付けていたコタツやヒーターや電気毛布など熱を出す物の電源を切り忘れる事も起き始めました。

自分が消し忘れると
「うわ〜気を付けてるのになんで何度も同じ事を忘れちゃうんだろう。。」って悲しくなります。

奥さんが消し忘れていて落ち込む姿を見るのも辛かったです。

コタツとか危険な物だと消し忘れてた事を伝えた方がいいかなと思ってお互い伝えるんですけど、相手に言うのも気が重いものでした。

もう悲しい気持ちになりたくなくて
気を付けるようにしてもやっぱり失敗は起きました。

今までの仕事でクレーム対応や再発防止策の検討などもして来ましたので
「次はもっと気を付けます」では失敗を防ぎきれない事は痛いほど理解しています。

気合いでどうにかするのは諦めて
失敗が起こらない仕組みを考え始めました。


玄関やトイレなど特に電気の消し忘れが多い場所は人感センサー付きの電球に付け替えました。
人がいなければ勝手に消えます。

ヒーターやコタツや電気毛布の電源はタイマー付きのコンセントに交換して消し忘れても勝手にOFFになるようにしました。
エアコンは付けた時にすぐ切タイマーを設定して使うようにしました。

そうして危険な失敗も減り安全になりましたし、「あぁ、また失敗した。なんでこんな事が出来ないのか。自分が信じられない。怖い。」と思う事もなくなり自尊心も保たれました。

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他にもありました。
これは僕の話ですが、
睡眠薬を飲み始めたばかりの頃のこと。

入眠を助ける睡眠薬を飲んでから
寝付くまでの間、
起きて何かしていると夢遊病状態になったんです。

奥さんと普通に話したり、スマホをいじったり、家の中をしっかりした足取りで歩いたりしていたみたいですが、全く記憶に残っていないんです。

朝起きてAmazonで本を買おうと思ったら
すでに夜中の自分が買っていたり😅
知らぬ間にクレジットカードの支払い回数を変えていたりしました😅

記憶がない時に誰かに電話したりメールしたりはしてなかったみたいなので、それは本当に良かったです。。

これには睡眠薬を飲んだらすぐに布団に入る事と、スマホは手の届かない遠くに置いて寝る事にしたのと、睡眠薬を飲む直前に奥さんに「もう薬飲むから話しかけないでね」と言うようにしました。

そうして失敗はなくなり、
僕の自尊心は守られました。

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奥さんにもありました。

慢性的な睡眠不足に悩まされている頃、
睡眠薬で一旦は眠るんですが
精神疾患とは別の理由でホルモン療法をしていた影響で、寝てもすぐにホットフラッシュ(急激な火照り)で強制的に目覚めてしまっていたんです。

さらに処方薬の副作用で空腹感が強い時期も重なってしまって、
夜中に目が覚めると冷蔵庫の中の物を食べたり、お菓子をムシャムシャ食べてしまっていました。

食べていた記憶は本人に全くなくて、
起きたら寝間着にこぼしたチョコレートやアイスがべったり付いてたりしていて気付きます。
自制の効かない自分の行動と、どんどん増えてしまう体重に落ち込んでいました。

この時は買い置きを極力なくして、
冷蔵庫の中身をほぼ空にしました。
お菓子も置かなくしました。

その他缶詰などの食品も置き場所を変えました。寝ぼけている状態では複雑な思考は出来ないだろうから『いつもの習慣』が通じない場所に移せばいいんじゃないかという推測からです。
うちの奥さんにはこの作戦が見事ハマりました。

薬の影響でお腹が減ったり太りやすいのは続きましたが、知らないうちに食べてしまう事は減って奥さんの自尊心はいくらか守れたと思います。

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まとめ

我が家で起こった事をお話しましたが(ごく一部です)、他の状況でも同じ事が当てはまる事があるかなと思います。

『ちゃんと出来るように頑張る!』
っていう気持ちもすごく尊い事ですけど
頑張っても出来ない状態にある時に
『今は出来ません!』と諦めると言うか、受け入れると言うか。
そこから打開策が見つかる事もあるのではないかなと感じました。

仕事の場面よりは家庭の中の方が
自分を失敗から遠ざける環境は整えやすいかもしれませんね。

失敗をしない為に何も活動しないのとは違う前向きなアプローチかと思います。
でもね、急性期の本当に辛い時には『何もしない』も必要じゃないかと個人的には思ってます。


そして、
『失敗しないような環境を整える』事も難しい時もあると思います。

そんな時は
『失敗したら、ごめんって謝ろう』とか
『もう最初から助けてくれる味方を見つけとこう』とか、そんな風に思ってみて

『ちゃんと出来るように頑張らなきゃ』に
こだわらない方が次の一歩が踏み出しやすい気がしてます。
僕の場合にはそうでした。

自尊心、守ってこーぜぃ!


長くなりました。
読んで頂きありがとうございました😊

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