クリアしたゲームリスト・2024年6月分
4月・5月分は、なんかやる気出なくてやってませんでした。
ブログには書いてあるので、そっち見てください。
ほぼコピペするだけのことなのだけど、整形とか考えると…ヤンナルネ。
06/07 PS4 75h 『ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団』
堅実なシステムの上に、極上のシナリオを乗っけたDRPGです。
これは勝ったな風呂いってくる。
…えっ、ここから負ける戦いがあるんですか!?
前作の実績があるシステム自体はよかったんですよね。
カヴン編成を軸にした最大40人PTの戦闘や、壁壊し、経験値持ち越し、etc…。
しかし、バランス調整を間違えたというか…
いや、苦し紛れにこういう調整をせざるを得なかったかもしれず、
その要因のいくらかがシナリオ側にあったかもしれないというか…。
ネタバレになるから言えないけど…。
前作との比較を続けると、今作では手作りダンジョンの見た目がバリエーションに乏しく、あまりワクワク出来ませんでした。
ランダム生成ダンジョンは言わずもがな、ずっと同じ調子です。
ずっと、ずーーっと、ずーーーーーーーっっと!
とまあ、ダンジョン攻略部分は、中盤くらいまでは楽しめたものの、その後は苦行とも呼べる代物へとなっていきました。
そんな苦行を乗り越えてでも続きを見たいと思わせる面白いシナリオなのが、逆にタチ悪いです。
自分は、RPGというジャンルには、良質なシナリオを求める思いが強いです。そういう意味では本作は期待に応えてくれたわけなので、遊んでよかったとは思ってます。
でも「本当に苦行だった!!!」とも同時に叫びたいわけです。
この複雑な乙女心。
06/15 PC 40h 『オクトパストラベラーⅡ』
前作こそエポックメイキングな印象を受けたものですが…
2での進化は極めて微小に留まっており、強いマンネリ感を覚えてしまいました。正直なところ、スマホで展開している『大陸の覇者』のほうがよっぽど続編にふさわしいのではないかとすら思います。
いいところも悪いところも前作譲り。というかほぼ前作そのまま、同じ味。
新要素である「底力」はシンプルにプラスだと思いますが。
「昼夜切り替え」については、これに伴うフィールドコマンド追加によって選択肢の幅を広げたものの、七面倒臭さも加速したでしょうか。
いや、オクトパスだから八面倒かな?ワハハ。なにわろてんねん。
個人的に非常に重視する項目である「ストーリー」は、今作では改善されたという話を目にしたのですが…いや、どこが良くなったのか全然わかりませんね…。
最初に選んだ主人公は学者のおっさんでした。
彼のストーリー第1話時点で早くも「今作もストーリーダメだ!」と確信して、その後のストーリーは全てスキップして進行しました。
前作では8キャラのうち3か4キャラ分は読んだと思うんですが…
まああの頃は、何しろ初めて出たシリーズなわけですから「このあと面白くなるかもしれない」と期待する気持ちが少しはあって、辛抱強く付き合えていたんでしょう。
最終的にその期待を裏切られた経験がある今とは条件が違いますね。
どうしてストーリーがダメだと確信したかの説明をすると~…
もっとも強いところを挙げるなら「敵も味方も舐め腐ってる」と感じたところでしょうか。
学者のおっさんは、学者で魔法使いで知的という設定のようですが、小物のボスが仕掛けた罠に普通に引っかかってるんですよね。
普通、知的なキャラなら引っかからないか、引っかかったように見せかけて逆に罠を仕掛けてるとか、あるいは奥の手とか用意してるんじゃないんですかね。
なんもないんですよね。
いやまあ、これまで魔法行使を制限してきた猿ぐつわを外せたのは…奥の手…なのか…?
っていうか小物のボスも、どうして魔法使えるようになったおっさんに無策で自ら襲いかかるんですかね、配下たくさんいるんだから勝利を確信できるまでちゃんと使い捨てなさいよ。
んでまた学者のおっさんも、不利な状況を覆す一手が「偶然ひび割れていた石壁を魔法でぶち壊す」という運に頼った脳筋ムーブなのはどうなんですかね。
もうなんだか…いろいろと台無しだよ!!!
そんな有り様なシナリオですが、音楽は今作でも抜群に良いし、ゲーム部分も楽しいです。しかしながら段々と、雑魚戦の水増し感や、メンバーチェンジが酒場でしかできない手間などは気になってきます。
あと…仲間、8人も必要…?
とゲームタイトルを否定するような考えすら鎌首をもたげてきたり。
大陸の覇者ではちゃんといつでも8人戦闘できてたんですが、本作は4人戦闘が基本で、残り4人は酒場で管を巻いてますからね。
なんか…遊べば遊ぶだけ、気にしてもしょうがないような粗まで目についてきちゃいますね。
でもそれってボクの愛なの。
ベースとしては非常に自分好みの作品になりうるポテンシャルがあるからこそ、「ここさえこうなれば…!」的な悔しさと、あるいは怒りが湧いてきちゃう。うわっめんどくせえ客!
こうして愚痴大量の感想文になってしまいましたが、世間一般での評判と売れ行きは好調のようなので、そのうち3も出ることでしょう。
3では今度こそ自分好みの作品に近づいてくれたらいいんですけど…。
06/17 フリゲ 10h 『鏡のマジョリティア』
過去作『消えたリリーと呪いの館』でオブラディン系は極まったんじゃないかなと思っていたところ、本作では更に一歩先を行ったといいますか、「こういう発展のさせ方があったのか!」と驚きでした。
本作を一言で表すなら…
「ホビアニ風カードバトル言語解読パズルADV」…?
この手のジャンルの弱点は「地味」で「面白さが伝わりづらい」ことじゃないかと思うんですが、本作はそこんところシチュエーションがものすごくキャッチーなんですよね。
演出も逆転裁判ばりに賑やか。
手に取りやすいんじゃないでしょうか。
手に取りやすいのみならず、中身もしっかり楽しい高品質さ。
謎解きの快適性も高く、もうホント色々な面で巧みの技を感じます。
そのせいか早々に大手メディアのAutomatonに捕捉され記事化されてたり。
本作の魅力解説はだいたいその記事に任せりゃいいや。
中盤以降、基本ルールを把握してからの詰めカードバトル難易度はどんどんアップし、なかなかの歯ごたえたっぷりのパズルでした。
いやー、かなり苦労させられました。でも面白かったー!
あと細かいところを挙げると…
・主人公のデッキコンセプトが、ルール解読とマッチしててうまい(わかりやすい)
・初見殺しを苛つかないで楽しめる巻き戻し能力がいい、叩き潰すときには外野の反応も相まって快感が凄い
・最後のアレは最高、このゲームでしか味わえない感動
・チーツク禁止しろ
「あの話は掘り下げないの!?」といった引っ掛かりはあるんですが、まあ誤差だよ誤差。紛れもない大傑作です。
乗るしかないこのビッグウェーブに!
06/19 Android 6h 『The Case of the Golden Idol』
オブラディン系が続いてしまいました。
手を付け始めたのはこっちが先だったんですけどもね。
見た目で敬遠してたんですが、せっかくネトフリに追加されて心情的には無料(家族会員)なのだから、とりあえずやってみようと。
いやあ、大正解。
食わず嫌いしてたら勿体ない!
章立てでステージが複数あり、それぞれで発生した殺人事件の真相を、単語の穴埋めで明らかにしていくという塩梅。
区切りがはっきりしてて飲み込みやすいですね。
元はPC向けだったようですが、スマホタイトルとして全然違和感ないです、遊びやすい。
またネトフリ版はちゃんと公式日本語化されているのもポイントです。
えらい!
でも一部の誤訳のせいで意味が逆になってるところがあるのはいただけません。あとで直しといてね❤
黄金像を巡るひとつの大きな物語…としてはちょっと期待外れだったのですが、謎解き自体は楽しかったです。
06/23 PC 25h 『ELDEN RING: SHADOW OF THE ERDTREE』
本編のいいところをやや縮小し、悪いところをいっぱい膨らませた大型拡張コンテンツ。
DLCエリア限定で通用する強化アイテムの存在が、「強くなるため」という探索の動機を再び与えているものの、全ての脇道にそういう嬉しいものが置いてあるわけでもなく、徒労感を覚える宝箱の中身だと感じるケースが多かった印象です。
フロム的には、あんまりプレイヤーの強さをインフレさせたくなさそうですね。だからといっていまさら鍛石5とかもらってもしょうがないんですが。
敵のいやらしい配置は本編よりも色濃く、またそれ以上に敵の火力(攻撃力だけでなく手数も)がバカみたいにインフレしていて、非常にしんどかったです。
敵の出方が分かっててもなお苦労するといいますか。
それ以前に敵の出方が分かるまで生き残るのも大変。
これって周回プレイでしたっけ???
とても絵になる絶景の多さはお見事で、ここは本編以上だったかもしれません。ロケーションの多さ(バリエーション)も十分で、新鮮な気持ちで探索できました。
面白かったことは面白かったですが…残すメッセージとしては次のようなものになるでしょう。
「喜びだと思うだろう? しかしこの先、苦しみがあるぞ」
06/26 フリゲ 1h 『美しい断首』
タイトルで心を掴みに来てますよね。
実際、中身もいいです。
フォントが古めかしい独特な形なのと、ところどころで旧字体が使われてることで、文章が読みづらいのは困りました。
雰囲気づくりには貢献しているものの、ノベルゲーで文章が読みづらいのはしんどいですね。
文章の内容自体は読みやすいんですが。
マルチエンド制ですが、複雑な条件のものはなく、全てをサクッと回収できました。
今月の一本
は、『鏡のマジョリティア』です。
やる前とやった後の世界の見え方の変化を、一人でも多くの人に味わって欲しい…。
そのさまをオブザスペラでコニコします。