きえやなぎ

こんばんわ、きえやなぎです。 よく食べよく寝ておさんぽする。毎日の暮らしをこだわりとお気に入りでいっぱいにする。愛犬とパートナーとの家族時間をていねいに過ごす。肩の力を抜いて暮らすことを全力でやっています。コーチングをしながら人生の次なるテーマを探索中のいま。

きえやなぎ

こんばんわ、きえやなぎです。 よく食べよく寝ておさんぽする。毎日の暮らしをこだわりとお気に入りでいっぱいにする。愛犬とパートナーとの家族時間をていねいに過ごす。肩の力を抜いて暮らすことを全力でやっています。コーチングをしながら人生の次なるテーマを探索中のいま。

マガジン

  • ふつうの料理とちょっとした話

    平々凡々な我が家の食卓。ひとつひとつの料理には、ちょっとした願いや想いや思い出が潜んでる。

  • おとなの人文学

    大人になってようやくわかる人文学の神秘

  • NHKを、嗜む

    テレビはないけど、NHKが好き。 30歳を過ぎた頃からじわじわと刺さり始める知的で上質なコンテンツ。

  • あの頃、おしゃれポップと

    好きな音楽は?と聞かれるのが苦手。 私が好きなのは「おしゃれポップ」です。

  • うつわ紀行

    訪れた先でうつわ買って帰るのがマイルール。 旅とうつわと、それにまつわるお話。

最近の記事

煮干し 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.8】

我が家の朝定食が帰ってきた。 納豆卵かけご飯とお味噌汁が毎朝のルーティーンなんだけど、今年の夏が暑すぎたせいで、あったかいご飯と味噌汁を受け付けない体になっていた。 夜寝る前に、小鍋に煮干しと昆布を浮かべて床に就く。 早朝ゆっくりと鍋に火を入れると、骨の髄まで染み渡るお味噌汁が出来上がる。 大袈裟だけど、朝から生きてる感じがする。 じんわり食道を流れていく滋味深い出汁の味わいに、ぶわっとなる。 冗談じゃなく「日本人に生まれてよかった」と口をついて出てくる。 今の私は、

    • All The Same|「大豆田とわ子と三人の元夫」より 【あの頃、おしゃれポップと|#6】

      シンプルさ、奥行き、豊かさ、軽やかさ。 そんなものが最近の人生のテーマ。 今日は、All The SameをBGMに。 ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」のメインテーマだった曲。 2024年は本当に不思議で、用意されたような年だと感じる。 2月に移住、私にとっては2度目の「誰かと一緒に暮らす生活」のはじまり。 5月には、これまで自分が育ててきた事業とチームをはなれると決めた。 社会的な地位も手放した。 6月には、新しい環境で未経験職種に。 「仕事」と呼ばれる業務のほ

      • ハムエッグ 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.7】

        三連休、みなさまいかがお過ごしだっただろうか。 我が家は、ひたすら散歩をしていた。 秋晴れの小田原は、山も海も景色がひらけて、絶好のお散歩コンディション。 最近のもやもや。 暮らしに感心を持ち丁寧に生きることは、その人自身の勝手である。 だが、他人様のことを悪くいうのは、どうしてもいただけないと思うのだ。 例えば、無添加食材を買う人がいるとして、 そうでない、大手メーカーが販売しているどこのご家庭にもあるようなプロダクトを「経済合理主義の中生まれた産物」のような扱いをす

        • SWEET MEMORIES|松田聖子 【あの頃、おしゃれポップと|#5】

          自分が好きなこと。やりたいこと。 わからないわからない、とずっと思っている。 第5回は、松田聖子「SWEET MEMORIES」。 悔しいという気持ち。 私にとって「悔しい」という感情が動くことは、 自分の大切な何かに触れているということなのだなと、今日改めて感じた。 私は、コーチングが好きみたいだ。 「気になるあの子のことを好きと確信した」みたいなことが起こっている。 コーチングをもっと知りたい、科学したい、使ってみたい、もっと大きな本質的変容に触れたい、自分の特徴

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        • ふつうの料理とちょっとした話
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          帰ろう|藤井風 【あの頃、おしゃれポップと|#4】

          いきなり秋が畳みかけてきている。 窓を開ければ、気持ち良い風が吹いてきて、なんかもうずっとこのままの気候でいいじゃん〜と思ったりする、今日この頃。 第4回は、藤井風「帰ろう」。 2024年10月、私は変容の真っ只中にいる。 数ヶ月、いやもしかしたらここ1年ちょっとくらい拭えなかったうだつの上がらない感じ、自分を燃やすものがない感じ。 まだ全然あるけれど、でも少しずつ「こっちなのかな」という兆しが見えてきたような気がする。 正直やりたいこと、自分を燃やしたいものはまだ見つ

          帰ろう|藤井風 【あの頃、おしゃれポップと|#4】

          【お仕事依頼はこちら】わたしについて

          noteにお越しいただき、ありがとうございます。 きえです。 私のお気に入りやこだわりをただただ並べた、セレクトショップのような、雑誌のような、noteを運営しております。 流れる空気に一貫するのは、長く愛せる、ちょっといいもの。 心と暮らしを豊かにしてくれる、手が届く範囲での上質さ。 そういうもので、日々を充していきたい。モノも自分も。 私についてと、おしながきを記載します。 興味のある方に届きますように。 わたしについて埼玉県川越市出身の33歳。昨年まで都内で暮ら

          【お仕事依頼はこちら】わたしについて

          しょっつる 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.6】

          知ってしまうと、元には戻れない。 「不可逆」という言葉が、最近頭をぐるぐるしている。 しょっつるも、そう。 これがとてつもない万能調味料であることを知ってしまった。 納豆にちょこっと、しょっつる。 パスタにちょこっと、しょっつる。 塩味が加わるのはもちろん、そこにお魚由来の旨味と風味がプラスされて、そりゃなんかもう、いきなりめちゃくちゃ料理できる人になれるのである。 今では醤油の減りが明らかに鈍り、しょっつるの消費が圧倒的に増えた。 難点は、私の住む小田原市には、中

          しょっつる 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.6】

          急須と祖母 【うつわ紀行|#1】

          祖母は、コロナ禍の夏、この世を去った。 私は、母方の祖母に、少し憧れがある。 川越の米屋の生まれで、当時には珍しく女学校をちゃんと出た人だった。 狭山の地主でお茶屋を営む祖父のもとに嫁いで、私が幼い頃まで茶畑を育て、お茶屋を切り盛りしていた。 創作が好きで、和紙や折り紙を買って、ちぎり絵を作っていた。お味噌汁を食べた時に出たあさりの貝殻を丁寧に洗って、鈴を挟んで、ちりめんで根付けをよく作ってくれた。 最後まで、頭がしゃんとしてる人だった。 もう長くないと言われてお見舞いに行

          急須と祖母 【うつわ紀行|#1】

          Every One Minute|モノンクル 【あの頃、おしゃれポップと|#3】

          いいぞ、筆がのっている。 Spotifyの履歴を見ながら、音楽と当時の自分がよみがえる。 第3回はモノンクル「Every One Minute」。 2020年8月、29歳の夏、私は離婚をした。 私の身にそんなイベントが起ころうとは。 人生は、本当に、思いもよらないことが起こるものだ。 いろんな言い訳もしたし、不安だらけだった。 シンプルにとても傷ついていたとも思う、悲しかった。寂しかった。 10年も一緒にいた人だ、「ひとりになる」ことなんて、もうどうやるか忘れてしまっ

          Every One Minute|モノンクル 【あの頃、おしゃれポップと|#3】

          春愁秋思|空気公団 【あの頃、おしゃれポップと|#2】

          第2回にして、早くも自分の好みがわかってきたような気がする。 音楽に、匂いや温度、生活にとけこむような質感があるものが好きなのかもしれない。 空気公団は、学生時代に出会ったバンド。 なんというかもう、環境音楽である。 わたしという人生の映画音楽を作ってもらってるような感覚。 平熱くらいのあたたかさで、日常を過度にならない程度に引き立ててくれる、無添加の塩みたいなバンドである。 特に「春愁秋思」に収録されている「春がきました」は是非とも聴いていただきたい。 三寒四温と言わ

          春愁秋思|空気公団 【あの頃、おしゃれポップと|#2】

          すべりだい|椎名林檎 【あの頃、おしゃれポップと|#1】

          「好きな音楽はなんですか?」と聞かれるのが苦手である。 特定のアーティストの熱狂的なファンでもないし、あるジャンルに深い造詣があるわけでもない。 勇気を出して伝えようにも「ん、そのアーティスト知らないなあ」とか「あ、そっち系が好きなんだ〜(遠い目」なんてリアクションされた日には、寝る前に思い出して言わなければよかったと後悔するから、余計にこわいのだ。 さて、そんな記念すべき1回目。 何について書こうかしばし迷ったけれど、やはり初回は林檎ちゃんで行こう。 「すべりだい」は、

          すべりだい|椎名林檎 【あの頃、おしゃれポップと|#1】

          鰻 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.5】

          ふつうの料理の話をする連載にもかかわらず、おいおい、圧倒的ハレの一皿じゃないかというツッコミが入りそうではあるが。 さて、「鰻にはご縁を感じずにはいられない」という話。 幼い頃から、我が家のハレごはんは、寿司でも焼肉でもなく、鰻であった。 川越市街から少し離れた「ぽんぽこ亭」という鰻屋さんが、我が家の定番の店。 どじょうの唐揚げを頼んで、4人で鰻重を食べて帰る。 今でも帰省すると、両親はぽんぽこ亭に連れていってくれる。 「4人で食事する機会もそんなにないしね〜」 「夏は暑

          鰻 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.5】

          冷製パスタ 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.4】

          2024年夏、私が一番つくった料理、 それが冷製パスタ。 冷製パスタといえば、おしゃれで手が込んでて、フレッシュなチーズとかハーブがのってるイメージ。 うちのは違う。 その、なんというか、冷やし中華みたいな一皿なのである。 すりおろしたニンニク、白だし、オリーブオイル、味の素。 ワイのこだわりの隠し味は、しょっつる。 ほどよい塩味と、お魚由来のコクをプラスしてくれる。 ここに気分で、野菜や魚介を。 うす切りにしたきゅうり、きざみおくら、みょうが、しそ。 今日は明太子と

          冷製パスタ 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.4】

          鶏ハム 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.3】

          7月初旬。我が家にパピーがやってきた。 名前はフィガロ。 オーストラリアン・ラブラドゥードゥルの男の子。 これがもう、 ほんとうにかわいい。 本日時点で、全哺乳類の中でいちばんかわいい。 うんちの前には暴れるし、おしっこは未だに失敗するし、おもちゃに飽きると飼い主を噛んでくるので、まあまあ「チッ」となるのだが、にしても愛しい。 普段、完全食であるドッグフードを食べさせているものの、しつけの際には「とびきりのごちそうを用意するように」とトレーナーさんに言われた。 せっかくな

          鶏ハム 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.3】

          人参 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.2】

          夕食に、冷菜があともう一品欲しくて冷蔵庫を覗く。 人参はいつもそこにいる。 いつも見て見ぬふりをしていた。 それが一昨年、両親の趣味である家庭菜園が大フィーバーして、大量の人参が送られてきた時、そうも言ってられなくなった。 煮物の彩り担当だけでは、 カレーの野菜のごろっと感担当だけでは、どう考えても持て余す。 オリーブオイルに白ワインビネガー、マルドンの塩をひとつまみ。 人参は、チーズグレーターでガリガリおろすのがミソ。 ふわっとした口当たりで、人参の独特の土くさい感

          人参 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.2】

          焼きそば 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.1】

          冷蔵庫を覗く。 今日のおひるごはんは、マルちゃんの焼きそばに決まり。 具材は、キャベツ、豚肉、使いかけのもやし、ピーマン、人参にしよう。 野菜はあればあるだけ嬉しい派。 最近は贅沢に、目玉焼きも乗っけてしまう。 「たった一品作るのに、2つもフライパン使うなんて非効率だな」などと思いながら。 私の実家は、両親と私と弟の4人家族だった。 1袋3人前では足りないから、2袋6人前を母が作ってくれていた。 大皿にこんもりとホカホカ湯気を出しながら出てくる焼きそばをみんなでつついて

          焼きそば 【ふつうの料理とちょっとした話|vol.1】