アユ。
アユ。Ayu。あゆ。
こう聞いてぱっと思いつくのはなんだろうか。
川を泳ぐ鮎だろうか?それとも、浜崎あゆみだろうか?
わたしは思う。
恐らくは、このnoteを読む方たちは年令問わずに
「浜崎あゆみ」
を彷彿とするに違いない、と。
浜崎あゆみが名をあげ始めた頃、わたしは実はSPEEDがスキだった。
モーニング娘という勢力もちょうど話題になっていたし、宇多田ヒカルや倉木麻衣といった実力派も音楽ランキング1位2位と浮上している、J-POPバブルの時代。
アユの最初の頃のシングルは、個別に聞いてはいなかったが、花王の「オーブ」という化粧品ブランドのCMで流れる「Trust」という曲が、あまりにもキャッチーで大好きだった。
唇に少し 近づき始める
という歌い出し。力強いのに繊細な声で、とにかく高いキー。
SPEEDがスキなわたしは、アユのこの歌い方や声にもあっというまに惹かれていった。
そして何より、スキでスキでスキでしかたなかったもの。
それは、アユが綴る詩だ。
あの当時、多くの女の子たちがその詩を読んで共感し、感動し、涙を流すことすらあった。みんなで歌って、みんなで詩について「ここがスキ」「この部分自分のことかと思った」なんて話していた。
毎日、アユの事が話題だった。
それはなぜかって?
限りなく、リアルだったからだ。
とにかくわたしたちの心を代弁するかのような、魂の声だったんだ。
異性に恋をして、その時の愛しい想いや苦しさや切なさや、
相手を思う気持ちが、間違いなく等身大で、《本物》だったからだ。
そんな、わたしたちの心からの共感者であった浜崎あゆみ。
彼女の自叙伝的なストーリーが、小説として発売され、世間を騒がせたのはつい先月のこと。
実は、わたしも例に漏れず…
発売して間もない頃、ひらかたT-siteで朝、コーヒーを飲みながら
コーヒーを飲むのも忘れるくらいに没頭して読んだのだ。
批判が殺到している、この作品。
売名行為だ
過去の思い出を汚さないで
長瀬はどうした
そんなこと知りたくなかった
そんな声があちこちから聞こえていて、ほんと炎上商法バンザイだなーとか冷めた目でみていたのだけど・・
実際は、読んでみて印象は全然ちがった。
読んでいる時に、
ああ、だからアユはあんなにもリアルな歌を歌い続けていたんだ。
だからわたしたちは、アユに魅力を感じたし、大好きだったし、
応援したいって思ってたんだ。
と、心から思った。
不覚にも、読んでいる時に涙をこぼす自分がいた。
アユが流行っていた時代、時を同じくして
雑誌『Popteen』の愛読者だったわたし。
誌面に登場するモデルたちのうちの一人である、
畑田亜希ちゃん。
彼女のこともやはり、とてもスキで、密かに男性向け雑誌の
畑田亜希写真集が出たときは、阿鼻叫喚したくらいこっそり追いかけていた。
そんな彼女がある時、超絶電撃的に結婚をした。
できちゃった結婚で相手はMAX松浦だという。
わたしのなかで、Mとはその印象が強い人物像だった。
その、そんな、MAX松浦とアユは、実は畑田亜希と結婚する前に様々な想いを秘めながら時を過ごしていたんだなぁ。
アユは・・・とにかく本当にMがスキだったんだな。
っていうか、そもそも論で『情が深い女性』なんだなぁ。
そんな風に、小説を読んでいて思った。
わたしたちの青春そのものである、浜崎あゆみの名曲の数々。
その背景には、彼女の生き様そのものが如実に現れていた。魂の声だった。だから、あれだけの人を感動させた。
ヒットさせよう、っていうプロデューサーの敏腕さもあるのは間違いない、でも、彼女の多感な頃に感じた様々な想いは、もしあのときにデビューしなかったとしても、必ず何らかの形でこの世の中に送り出されていたと思えてならない。
だって、それくらい、多くの人たちの声を代弁する想いだったんだから。
彼女が綴る詩で、彼女の声で、彼女の世界観で紡ぎあげる「浜崎あゆみ」は、本当にすごかった。
今は、現在進行系どうなってるのかちょっとよくわからないんだけど(え、ひどいオチ)、とにかくあの頃はすごかった。
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