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自己理解の最大効果は「他者理解」

こんばんは、しみーです。

職場の人間関係の悩み。
多くの方が感じているであろう、現代社会の永遠の課題です。

立場によって悩みの種類は違いますよね。

いまよりちょっと昔のこと。
自己理解を通じて、僕はこの悩みを大きく改善することができました。

そんな経験をひとつ、みなさんにシェアしようと、不意に思いました。

皆さんの気づきのキッカケになれば、幸いです。



この人誰なん?はこちら↓↓↓



▦ 自己中心的な人

当時、僕と相手の方(Aとします)は別の領域でのリーダー同士で、作業上の立場としては同列でした。

Aさんは僕よりも経歴が圧倒的に長く、
年齢も上。仕事も人生も、何もかもが先輩に当たる方です。

社内ヒエラルキー的には僕が下、ということになります。


さて、このAさんと僕に何があったか。

 

お互い違う領域ですが密接に関わってくるチームのため、コミュニケーションを取る機会が少なくありません。

日頃からAさんは、僕に人的リソースや業務負担について、負担を強要してくる提案が多かったのです。
その内容には、ときにメンバーを潰しかねないようなものもありました。

そのような考えに賛同できず、目には目を、
歯には歯をという姿勢の下、僕自身もまた正論武装で対応。
結果的にヒートアップして苛立ちを抑えきれないシーンが度々ありました。

最終的には社内役職が上であるAさんが、
その権力を行使し強行することで場を終わらせることがほとんどでした。


「なんて自己中心的なんだ」
「誰かが苦しむことになる、なんでそんなことが平気でできるんだ」
「ただ経験・経歴が長いだけで、人として偉いのかよ」
「〇ズ野郎、俺の方がよっぽどまともだわ」

 

外面は穏やかに見せていましたが、僕の内面はこんな想いに支配されていました。

ですがその反面、実は別の気持ちもありました。


「どうしてあんなに傷つけてくるんだろう」
「次は何を言われるのかな」
「また怒鳴ってきたらどうしよう」
「怖い」


僕は極度に傷付くことを恐れる性格も持ち合わせており、争いを好みません。
この頃、自己理解や内省についてたまたま表面的に触れていたこともあり、だからこそ生まれるこの気持ちに、疑問が湧きました。

たとえ正論だとしても、僕のやっていることはAさんと同じじゃないか?
この状況を、僕はどうしたいのだろう。
Aさんにどうあってほしいのだろう。
僕は、どうありたいのだろう。

この問いに答えるため、僕は自分の心と対話をすることにしたのです。



▧ 自己理解の最大効果は「他者理解」

自分との対話、ジャーナリング、自己開示。
これらを繰り返して、僕は自分の過去を棚卸していきました。

・僕という人間を構成する記憶・経験
・忘れていた想い
・好きだったこと
・嫌いだったこと
・忘れられないこと
・自然としてしまうこと
・成功したこと
・失敗だったと思うこと
・無い物ねだりしていること
・手に入れたいもの
・手放したいもの
・好きなひと、憧れるひと
・なりたい自分、未来
・大事にしたいもの、想い
・いま、生きているということ
・誰もが同じように、生きているということ

内省リスト

 

自分だけで見つけられないものも多かったので、信頼できる人に自己開示をして対話を重ねていきました。
 

結果、これだけでは足りないくらいの、自分を構成する要素に気付く(思い出す)ことができました。

素直な気持ちで向き合ったおかげか。
まるで宝探しのように楽しめていた自分がいました。

信頼できる人への自己開示。
これがとても効果的だったように思えます。

信頼してる人だから、客観的にかつ遠慮なく評価してくれる。そして、それをすんなり受け止められる。
 

混じりっ気のない、純粋な評価。
だからこそ受け止め、自分の中に落とし込んだとき、すーっと収まっていく感覚がありました。

それが自分。
それが、自分に在るものなんだって。 

怖がったり、強がったり。
許せなかったり、欲しがったり。 

そんな自分は「変わらず」いる。
でもそれすらも、可愛いななんて思えてくる。 

良いも悪いもない、そういう存在。
なんならちょっと、オモロってすら思える。 

そこにはもう「評価」ではなく、
「承認」という気持ちだけがありました。



▤ ただそこに、あるだけになる

自己理解という内省・内観を経て、僕は再びAさんのことや、これまでのことを考えました。 

すると不思議な事象に気付きます。 

僕の、Aさんの行動や言動、人間性に対する嫌悪感や許せないという気持ちが、どうにも湧き起らないのです。 

一瞬、自分は無感情な人間、あるいは鈍感な人間になったのかと疑うくらいでした。 

自分の身に何が起きたのか。 

戸惑ったのちに気付いたことは、僕はAさんを「評価」しておらず、「承認」していた、ということです。 

承認し、そして理解(解釈)したのです。 

どういうことかと言うと、


①Aさんのアクション(人間性)
②正しくないと思う(評価)
③正論で返す(感情)

以前のしみーの心理

という僕の心の動きだったものが

①Aさんのアクション(人間性)
②意見を受け止める(承認)
③課題に対して提案する(共感)

自己理解後のしみーの心理

このような流れに変わっていました。 

評価が承認となったことで、自分がどう感じて、どう変わったのかを紐解いてみました。 

① Aさんから○○という意見があった
② Aさんの背景はなにか?
③ Aさんの価値観はどうか?
④ Aさんは△△ということから、
  ○○という意見を出したのかも?
⑤ 本当は◇◇が課題かもしれないから、
  提案をしてみよう

承認を踏まえた心理の構造

このような状態でした。

僕がしたことは、Aさんの視点取得、承認、共感でした。

自分を承認することができたからこそ、Aさんに怒りや怖さを覚えることもなかった。
ただ客観的に意見を感じ、存在を承認し、背景を整理し、共感したのです。


人間関係における、自己理解の最大効果。

自分を評価しない。
自信を持てる。
自分を好きになれる。
自己開示が出来る。

それらを越えて、もっとも高い効果。

他者理解

これこそが本当の最大効果ではないかというように、いまとなっては思えます。
自己理解による、ギフトと形容できるほどの。



▩ その後、関係はどうなったか

 結論として、僕らの関係は解消してはいません(いないんかいw)

というのも、解消することが必ずしも正解ではない、絶対的に必要なものではないと認識しているからです。

Aさんの横暴な意見や提案は、その後も何度も続きました。

僕はそれらを受け止めたうえで、

「Aさん側の背景はこうですね?」
「○○という課題が解消されないですね」
「一緒に考えましょう」
「どんな形が最善とお考えか、教えてください」
「全体会議で議題に挙げますね」

自己理解後のしみーの対応

 毎回必ず同じ、というわけではないですが、いつもそのような言い回しをしていました。 

Aさんはその回答を聞いた後、どうしたと思いますか? 


正解は――無視です。


 一切の応答がなくなりました。
いつも、必ず。 

Aさんの中で何が起きているのか。
それは僕の知るところではありません。 

そうか、意見を引っ込めたのか。
ただそれだけです。 

それをどう扱うかは本人の課題。
無理に歩み寄ることも、追及もしません。
打診されれば、クリティカルに最善を尽くそうと話すだけ。 

もちろん、リアルに解決すべき問題も中にはあります。
利害が一致しているときは、Aさんもちゃんと前向きに課題に向き合ってくれるので、こちらとしてはそれだけで十分なのです。 

それでも時折、無謀横暴な意見や提案は飛んで来ますが笑 

日々、業務は変わらず目の前にあるし、課題は山積していきます。
それを変わらず、こなしています。
Aさんも変わらず、そこに存在します。 

変わったのは、僕の視点・解釈。
レンズとでも言えばいいえでしょうか。 

齢四十にして。
ずいぶん生きやすい世界になったものです。

 


▣ まとめ

 いかがでしたでしょうか。 

自己理解をすることで、他者理解を示すことが可能となり、引いては世界の理不尽さえ、受け止め方が変わる。 

これはあくまで僕の経験なので、流用性・再現性はないかもしれません。
あくまでも参考例としてご認識いただけますと幸いです。 

誰かの行動や気付きのキッカケになれればいいなと思います。 

長文ながらも、ここまでお読みいただきましてありがとうございました。 

今後ともよろしくお願いいたします。 

ではまた。

 


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-kidzuk- しみー

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