高く明確な目標が集団と個を伸ばす
東京マラソンでは、2時間5分50秒の日本記録を更新して、日本人1位になるという目標がオリンピックを目指す選手にはありました。東京オリンピックの最後1枠をかけ、しのぎを削りました。
日本記録を更新しないといけないというのは高い目標です。日本記録ですからね。それは高いです。
そして、2時間5分50秒というタイムで日本人1位は明確です。はっきりしています。誰が見ても、分かります。
結果的には、大迫傑選手が2時間5分29秒の日本新記録をマークし、オリンピック代表に大きく近づきました。
そんな大迫選手が日本人1位となった東京マラソン。前半からハイペースな高速レースが展開されました。多くの日本人選手が日本記録更新ペースで走っていました。
結果で見ても、大迫選手は2時間5分台で、2時間6分台が2人、2時間7分台が7人となりました。歴代20傑の中に新しく8人がランクインしました。とてもハイレベルな戦いになりました。
要因としては、やはりオリンピックがかかっているということが大きいと思います。そして、この大会でオリンピックに近づくための基準は明確で高いものでした。
もし仮にタイムは関係なく、日本人1位だけでよければここまでハイペースになることはなかったかもしれません。タイムが関係ないならば、ここまでの人数が日本記録ペースで走ることはなかったかもしれないなと思います。
タイムが日本記録という高いものであったからこそ、ハイレベルな大会になったと個人的には感じました。
また、タイムは数字です。やはり数字を使えば、明確に表すことになると実感しました。
これは、学校で立てる目標にも言えることかなと思います。
「漢字を頑張る」「自主勉強を頑張る」
子どもは上のような目標を立てることが多いです。上のような目標は明確でありません。達成したかどうかを判定することも難しいです。どれくらいしたら、がんばったといえるのかわかりません。
「漢字を毎日1行多く練習する」「自主勉強を毎日1ページ取り組む」などのように数字をいれた方がはっきりしますし、達成したのかどうかも分かります。良い例えとは言えませんが、何となく言いたいことは伝わったのではないかと思います。
そして、明確である方がやる気に繋がると思います。私も「毎日note更新」という明確な目標を立てています。『毎日』と明確であるから、気持ちを保ち、取り組むことができています。
やる気に関して言えば、高すぎて絶対不可能である目標もいけないと思いますが、手を抜いても達成できるような低い目標でもやる気にならないかと思います。自分の力を考え、それなりに高い目標がやる気に繋がります。
高く明確な目標がモチベーションを引き出すことにつながると今回のマラソンを見て、実感しました。クラス目標を立てる時、子どもに目標を立てさせる時には明確な目標にします。高い目標を立てていきます。
明日から月曜日です。また1週間頑張りましょう!
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