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【癌日記98日目】アマゾンの「癌本売れ筋ランキング」は、命の長さに関わるリテラシーと生き方が表れる場所/ママががんになったとき/卵巣癌・子宮体癌/10月5日

ガンに罹患したとわかって私が最初にやったのが「がん」や「癌」でアマゾンで検索して出てくる本をかたっぱしから読むこと。

子供もいるし1日でもちゃんと生きたいと、生きる時間が喉から手がでるほど欲しい今では、、、それはこの貴重な時間の浪費な上に読めば読むほど自分で自分を混乱させる悪手だったのではないかと思っている。

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アマゾンの「癌本」売れ筋ランキングの中にエビデンスレベルの高い本が少なすぎる現実

理由は、アマゾンの「癌本」売れ筋ランキングの中に読んでかなりの確率で再現性があるというデータをもとに書かれている本は、4位の「最高の癌治療」の1冊しかないかもしれないと、今の私には見えるからだ。


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「癌」で「死ぬかも」と思ったとき、それをやって私は生きられますか? に答えてくれる客観的ですきのないデータ以外には意味がなかった

「癌」で「死ぬかも」って2カ月前に思ったとき、本を読んだり検索すればするほどどんな治療をするべきか、今私は何をするべきかわからなくなって整理ができなくなった。そんなとき、下記の勝俣先生の「エビデンスレベル」について解説するYoutubeを見た。

動画の一番大切な部分は以下のキャプチャに集約されるけれど、是非上記のどちらか一つでも見てほしい。

癌というという深刻な問題と向き合うときに、私は再現性があり、本の中の人ではなくて私に再現性がある医学的に客観的な根拠を情報を求めたけれど、再現性のある情報とはなにか? を理解していなかったから、何を読んでも再現性があるように感じて混乱した。

エビデンスレベル1/すぐれた医学論文(ランダム化比較試験の結果)
 →信頼度再現性が高い
エビデンスレベル2/診療ガイドライン
エビデンスレベル3/一般医学論文
・ ↑
・エビデンスレベル3と4の間に
・信頼性の大きな大きな谷
・ ↓
エビデンスレベル4/学会発表
エビデンスレベル5/新聞の記事、雑誌の記事、権威者の意見、インターネットの意見、体験談
 →信頼度再現性は高くない

あのときの私が、上記ような医学的に客観的な根拠のある「再現性」という軸でエビデンスの信頼度の表をアタマに入れていれば、今のように「再現性」を最重視して治療法を選びたいときにはまずは、(1)ランダム化比較試験をいくつか経て認められているもの。を自分は選ぶべきだとそれぞれの本の立ち位置を整理して読めて無用な混乱をすることがなかった。

ちなみにランダム化比較試験は癌情報サービスのページにこんな風に説明されている。

研究の対象者を2つ以上のグループにランダムに分け(ランダム化)、治療法などの効果を検証することです」
「ランダム化により検証したい方法以外の要因がバランスよく分かれるため、公平に比較することができます」
「ランダム化比較試験では、患者も医師も振り分けられるグループを選ぶことはできません。無作為化比較試験ともいいます
」[RCT]英語名Randomized Controlled Trialの略」(がん情報サービス)

新聞や雑誌の記事や体験談感想レベルのアンケート結果、1人もしくは何人かの医者が言っているけれどもランダム化比較試験を経ていない情報は、エビデンスレベル5の信頼度再現性は決して高くない情報といえる。

子供がいるし1日でも長く生きたい! と思う私は読んでもいいけれど、選択肢に私は選ばないものだという整理ができた。

「ランダム化比較試験」は、「患者も医師も振り分けられるグループを選ぶことはできません」とある。自分が研究対象の治療を行われると思っていると3割近い心のバイアスが働き、よい結果が出やすいかららしい。

ちなみに、エビデンスレベルの表をアタマに入れて、子供の教育●●がいいですよ。とか●●の学校がいいですよとか、6割が●●を支持していますみたいなさも信ぴょう性がありそうなアンケートデータを見ると、その中にランダム化比較試験を通過したものは見つけるのが難しいほどない。ちまたにあふれる教育情報のほとんどがエビデンスレベル5で、N1の集積での信頼度再現性は決して高くない気づいて、正直こちらの方向でも愕然とした。というか膝が抜けるほどびっくりした。

特に、「自分が研究対象の治療や教育を行われると思っていると心のバイアスが働き、アンケートに良い結果を答えやすい」とすれば、おいおいだなーと。

まったく、わたしが子供の教育にいいといわれたものに使った時間をお金を返してほしい。。。と思った。もちろん自分の無知を一番恥じている。

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エビデンスレベルを理解して、自分で「売れ筋本」の「再現性」について考えたい!

ちなみにそんなことを思いながら見ると、下記がアマゾンの「癌本」売れ筋ランキング。今のわたしなら立ち位置とエビデンスレベルを整理して読むけど、みんなはどうなんだろう?

とはいえこれは、アマゾンが「おすすめ」しているのではなくて、日本人がアマゾンで「癌」と検索して「タイトルを見て買っている本」なのでアマゾンが悪いわけでもない。

1位から10位までのラインナップのなかで、今も読み返して自分を保ち治療を助けてくれる本としては上記のYoutubeでエビデンスレベルを解説している勝俣先生も著者の一人である「最高の癌治療」が揚げられると思う。

アマゾンランキングの本は食事系が多いので、癌と糖質制限、がんとビタミンCなどに取り組む前に知って選ぶもアリではないかと思う。

ぜひ、以下のランキングのリストの口コミや詳細を見て、どれが自分にとって読むべき本なのか、自分で考えて選んで欲しい。

1位/長生きスープ

個人的な感想:
→再現性がないかもしれないと思いながら読む本?かも。
エビデンスレベル5信頼度再現性は高くない→医師でないのでわかりませんが。。。

▼この本の目次や概要みんなの感想を見る

2位/ガンの新しい治療法

個人的な感想:
→再現性がないかもしれないと思いながら読む本かも。
エビデンスレベル5信頼度再現性は高くない→医師でないのでわかりませんが。。。

▼この本の目次や概要みんなの感想を見る

3位/自然治癒力が上がる食事

個人的な感想:
→再現性がないかもしれないと思いながら読む本?
エビデンスレベル5信頼度再現性は高くない→医師でないのでわかりませんが。。。

▼この本の目次や概要みんなの感想を見る

4位/最高の癌治療

個人的な感想:
→データをもとに再現性のある話をしたいという印象。上記に張った勝俣先生が著者におり、それを支持してしるから私にはそう読めたともいえるかも。

▼この本の目次や概要みんなの感想を見る

5位/【がん・難病】を治す仕組み ミトコンドリアと水素イオンで病気フリーの社会を作る

個人的な感想:
→再現性がないかもしれないと思いながら読む本?
エビデンスレベル5信頼度再現性は高くない→医師でないのでわかりませんが。。。

▼この本の目次や概要みんなの感想を見る

6位/がんにならない食事

個人的な感想:
→がんの予防効果はあるのかもだけれど、がんになってしまった人の癌を治癒させる効果はないかもしれないと思いながら読む本かも

▼この本の目次や概要みんなの感想を見る

7位/がん闘病日記

個人的な感想:
→森永さんがすきだけれど、参考にしずらい?
エビデンスレベル5信頼度再現性は高くない→医師でないのでわかりませんが。。。

▼この本の目次や概要みんなの感想を見る

8位/がんを治すココロのスイッチ

個人的な感想:
→再現性がないかもしれないと思いながらよむ本かも。心のもちようでガンが治る。内容ではなくタイトルについては、公正取引委員会でひっかからないのだろうか? と不思議。
エビデンスレベル5信頼度再現性は高くない→医師でないのでわかりませんが。。。

▼この本の目次や概要みんなの感想を見る

9位/がん劇的寛解 アルカリ化食でがんを抑える

個人的な感想:
→再現性がないかもしれないと思いながら読む本かも
エビデンスレベル5信頼度再現性は高くない→医師でないのでわかりませんが。。。

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10位/最新版 ガンが消えていく希望の食事術

個人的な感想:
→再現性がないかもしれないと思いながら読む本?
エビデンスレベル5信頼度再現性は高くない→医師でないのでわかりませんが。。。

▼この本の目次や概要みんなの感想を見る

とはいえ、ランダム化比較試験を通過していない非科学的なこと、私もやっている!

今日は、癌がわかって98日目。手術をした50日目には以下のような日記を書いた。

【癌日記50日目】恐怖の抗がん剤に向き合うマインドメイク5選/卵巣癌・子宮体癌

  • 抗がん剤に向き合うマインドメイク(1)抗がん剤に癌細胞と合体してもらわないと仕方ないよね

  • 抗がん剤に向き合うマインドメイク(2)よく眠る

  • 抗がん剤に向き合うマインドメイク(3)きれいなものや思わず頬が緩むものに触れる

  • 抗がん剤に向き合うマインドメイク(4)しゃべって笑う

  • 抗がん剤に向き合うマインドメイク(5)マントラや念仏を唱える

このときマントラを唱えたり、抗がん剤に頑張って! と祈らないで最初の抗がん剤の日を乗り切れた気はしていない。

私自身、1日のほとんどを癌のことを忘れて子供と笑い、怒り、仕事に没頭して、遊びに出かけて楽しむことをしているけれど、それでも日記を書き、癌と向き合う時間は毎日1~2時間必ずある。

枕元には、婦人科系の癌には「赤いものを置くといいよ」と、阿闍梨の先輩が送ってくれたバリ島の夕日の写真がある。

どちらからだけでは、気持ちをキープしていけない。

だけれど、情報の整理と重みづけの基準を自分の中にしっかりと持って向き合っていきたい。

本は「ひとつの主張」を伝えるためのツールで、そこには反論や別論が存在しない。

その意味で、「エビデンスレベル」をアタマに入れないで判断することは避けていきたいと思う。

このマガジンは私が49歳で卵巣癌と子宮体癌に罹患した日々の自分と家族の記録です。娘(高1)娘(中2)夫&猫の4人と1匹ぐらし。ワーママ。

▼がんの闘病記は以下のマガジンにまとめています。

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