初めての子供用包丁選びと使い方:子どもの自信を育てる道具選びのポイント
子どもたちが料理を楽しむ姿を見るのは、とても微笑ましいものです。しかし、「包丁を使わせるのはまだ早いのでは?」と心配する声もよく聞きます。実は、包丁を安全に使えるようになるためには、「いつ始めるか」よりも「どのように始めるか」が重要です。そして、道具選びがその第一歩となります。
包丁選びのポイント
包丁選びで一番大切なのは、「よく切れる包丁」を選ぶことです。よく切れる包丁は、子供の弱い力でも食材を簡単に切れるため、余計な力を入れる必要がありません。一見すると「切れない包丁の方が安全」と思いがちですが、実際には切れ味の悪い包丁は逆効果です。無理に力を入れることで手元が狂いやすくなり、結果的に大怪我のリスクが高まります。また、切れない包丁を使ってうまく切れないと、子どもが「自分が下手だから」と思い、自信を失う原因にもなります。子どもは道具のせいではなく、自分のせいだと思ってしまうことも多くあるのです。
例えば、こどもの料理のレッスンで長年使用しているサンクラフトさんの「台所育児シリーズ」の子ども用包丁
は、切れ味が良く、手に馴染むサイズ感で安定して切ることができおすすめです。また、私の家庭では、鳥取県の「大塚刃物鍛治」さんの包丁も使っています。
切れ味が抜群で、魚や肉を扱うときも、子どもたちが少ない力でスムーズに作業できることに感動しました。この包丁は、以前日本に住んでいた際に通っていた佐久島の「根っこ塾」さんからいただいたもので、我が家の子供の宝物の一つです。
包丁のサイズについては、刃の長さが子どもの握りこぶし2つ分を目安にすると、扱いやすく安全です。
包丁を使うときの大切なルール
包丁は便利な道具ですが、正しく使わないと危険です。以下のポイントをしっかり守って、安全に楽しく料理しましょう!
1. 包丁の刃をよく知る
• 刃の部分は食材を切るための場所です。ここに指や手が触れると怪我をするので、絶対に触らないようにしましょう。
• 包丁を渡すときや受け取るときは、刃を相手に向けないことが大切です。
2. まな板の正しい使い方
• 包丁を使うときは、まな板の真ん中に立つようにしましょう。
• 他の人が使っているまな板には、絶対に手を出さないこと。まな板の上で包丁を使っているときに手を出すと、怪我をする危険があります。
3. 「猫の手」を覚えよう
• 包丁を使うときは、食材を押さえる手を「猫の手」の形にします。指先を内側に丸めて、指の関節で食材を押さえましょう。これで包丁が指に当たりにくくなり、安全に切ることができます。
4. 固いものを切るときの工夫
• かたい食材(カボチャや大根など)を切るときは、無理に力を入れず、包丁の刃の上に手を伸ばして軽く押しながら切ります。これにより、安定して安全に切れます。
5. 野菜が包丁にくっついたら
• 包丁に野菜や食材がくっついたときは、刃の上から下に向かって滑り台のようにそっと落とします。刃の横を指で拭うのは危ないので避けましょう。
これらのルールを守りながら練習を重ねると、多くの子どもたちは半年もすれば、大人顔負けの包丁さばきを見せてくれるようになります。万が一手を切ってしまっても、切れ味の良い包丁は余計な力が入っていないため、大きな怪我になることは少ないです。
初めての包丁を使う年齢については、「何歳から」と決めるよりも、お子さん自身が興味を示したタイミングがベストです。早い子では2歳頃から興味を持つこともあります。そのときに「やってみたい」という気持ちを尊重してあげましょう。
包丁使いの一歩を踏み出すために
料理は、ただ食事を作るだけでなく、子どもの自己肯定感や集中力、そして挑戦する勇気を育ててくれます。あなたのお子さんも、この一歩を踏み出す準備ができているかもしれません。ぜひ、包丁選びから始めてみてください。
包丁の使い方動画
包丁の使い方の詳しい動画はこちらからご覧いただけます:
包丁の使い方動画
お子さんと一緒に楽しい料理の時間を過ごしてくださいね!