コロナ禍のラジオ
ここ10年、いや20年。旧態メディアとしてラジオはどう生き延びるか。
〇デジタル化
(失敗したが、結果radikoでスマホのアプリ化に成功?した)
〇ラジオ×イベント
イベントとの親和性が高い、との評価はゆるぎなく、イベントの模
様を公開生放送、もしくはイベントの1メニューとしての公開生放
送・公開録音は良く実施されていた。告知面でもラジオスポットも
あり、集客のプランとしては評価されていた。が、人を集めること
がNGなコロナ禍のため、全く実施できない状況に。
〇ラジオ×SNS
これも親和性が高い、と評価されている。著名な番組について
は、放送直後から文字起こし記事になることも多く、ラジオが注
目されるきっかけとしてもSNSでの展開は効果があると思われて
いる。しかし、マスメディア→コアメディア(セグメンテーション)に
なっている深夜ラジオや、政権評価の方針がやや定まっている
ワイド等が、SNS上で文字起こしされると、炎上してしまうレベル
で(そこまでいかないのもたくさん)批判されてしまい、表現の幅
が狭まっているのも事実としてある。テレビと違い、ラジオでは好
きなことが言える、なんてことで大物タレントが、安いギャラでレ
ギュラーをやっている(やっていた)面はあったと思う(キー局の
ギャラがわからないので、あくまで推測だが)。
このコロナ禍で初めて聞いた「テレワーク」。電話で仕事する、という意味だと思っていたが、違うんですね。テレビジョン、テレポーテーション。「離れて」という意味。そうだよね、電話だけじゃないですよね(苦笑)。そういう意味でも、ラジオというメディアは「離れて」いるし「一人」で聴くことが多いメディア。本来コロナ禍にピッタリではないか(笑)。実際私が働くラジオ局(いや、全国のAMラジオはほぼ同じ状況)の聴取率(調べてないのでradikoの数字)は上がってます。
平日デイタイム(9-18時)だと 1月第3週を100%とすると、4月第3週はおよそ140%、6月第3週はおよそ120%。テレワークによって、自宅で仕事しながらPCにradikoをダウンロードし、聴きながら働く方が増えたのではないか、というのが分析結果(安易だが)。テレビのワイドショーがコロナコロナで見ていられないから、という意見もあるが(苦笑)。
そんなこといっても、民放各局の4-6月の売上は50-70%、よくても80%くらい(前年比)。テレビスポットなんか40%台の局もある。前年比90%ダウン、なんて飲食業界と比べるとまだましだが、売上6割だから放送時間6割、とはいかない(苦笑)。経費削減。いやあ厳しいコロナ禍。まさかの上沼さん終了のKTVさんだって、かなりつらいけど経費削減には貢献してしまったはず(結果論)。CXだって平日昼ワイド減らすくらいだから、地方ローカル局なんて、もう。頑張っても売上あがらんなあ(言い訳・苦笑)。前向きな記事書こうとしているのに、マイナス面が浮き出てきてしまった(笑)。
とはいえ、聴いてくれてる方が増えている、というのは今までになく朗報。まずは放送自体のレベルを上げていくことが大事だなあ。リスナーを増やすためにSNSや多メディアを使う。同時配信も必要だが、音声だけで聴いてもらえるのであればそれが一番。同時配信すると、喋り手はやはりカメラを意識する。「あれ?これ動画撮ってたの?流すの?」くらいでないと。
テレビ単営局のアナウンサーは、YouTubeをやっていることが多いが、うちはアナウンサーにラジオを担当させる流れになるだろなあ(You Tubeもはじめることになると思いますが)。ディレクター上がりからすると、きちんとディレクターつけてあげたいが(じゃないと伸びないから)。場数踏んで良いパーソナリティ(アナウンサーとパーソナリティーは実は全く違うから)になってほしいなあ。微力ながら個人的に頑張りますが。パーソナリティとして成功している先輩アナウンサーから、後輩アナウンサーたちはいろいろ盗んでほしいなあ話術、コーナー展開、曲紹介。