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文化庁メディア芸術祭を止めるな!

今年で25周年を迎えた文化庁メディア芸術祭。
大変残念なことに、今年で幕を閉じてしまうという。

そもそも、文化庁メディア芸術祭とは何か、公式サイトから引用すると…。

文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。

公式サイト(https://j-mediaarts.jp/about/)より

「優れた作品を顕彰する」だけでなく、「鑑賞機会を提供する」ことを目的としているのがよかった。そのおかげで、普通に生活していたら出会えなかったであろう、たくさんの作品たちに出会うことができた。

今年の文化庁メディア芸術祭の看板

2019年、就職活動中に出会った文化庁メディア芸術祭

私が文化庁メディア芸術祭と出会ったのは、今から3年前の2019年6月ごろである。

その頃大学4年生で、就職活動の真っ最中だった。当時から映画や漫画に興味があった私は、映画業界や出版業界に行きたい一心で、結構熱心に業界研究を行っていた。

そこで知り合いに教えてもらったのが、文化庁メディア芸術祭なのである。

何千もの応募作品の中から、審査員たちに選び抜かれた数作品が並ぶ様子に感銘を受けたのをよく覚えている。そして、型にハマらない、幅広い作品たちから、人間の創造力に無限の可能性を感じたのである。

それ以降、毎年訪れるのを楽しみにしていた。

大声では言えないが、密かに、いつか文化庁メディア芸術祭に何らかの形で携わりたいと思うようになった。

そんな文化庁メディア芸術祭が今年で終わってしまう。

文化庁メディア芸術祭を止めるな!

(『カメラを止めるな!』風のテンションで言ってみる)

今年は、世界95の国と地域から3,537作品の応募があったという。日本のみならず、海外からも注目を集めている芸術祭だ。“日本の文化庁”が主催だから応募した人もいるに違いない。

文化庁メディア芸術祭があったからこそ生まれた文化芸術は多く存在するはずだ。

文化の発展において、文化庁メディア芸術祭が無くなってしまうことによる損失は、想像よりも遥かに大きいと考える。

作り手だけでなく、鑑賞者としても、優れた作品の鑑賞機会が無くなってしまうのは非常に悲しい。

名前や規模は変わってもいい。だが、文化庁が主催の、“「時代」を映す優れたメディア芸術作品”が一堂に会する祭典は、いつか復活してほしいと心から願う。

▼今年の文化庁メディア芸術祭の感想

▼昨年の文化庁メディア芸術祭の感想






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