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ラダック⑬ アルチ・サスポル編 -vol.2-

アルチに着いて、またもや荷物に負けてバス停の目の前のゲストハウスに入ってみた。
『ポタラゲストハウス』。

モダンな外観 ポタラゲストハウス

ここは、シーズン中だと500rsなんだけど、ちょっとシーズンを過ぎたので、250rsにしてもらえた。まぁ、散々値切ったあげくの勝利価格ですけど!
今まで泊まったゲストハウスの中では一番きれい~!なんとお風呂もお部屋に付いてるし。
アルチは、観光地とはいえそんなにお店も多くない。レストランももうこの時期は1軒しか開いておらず、毎日毎食、いや、お茶する時もここに通ってしまうことになるので、ウエイトレスの人から『僕のこと好き?』と勘違いされるほど...。でも、ここ美味しかった。お店の名前は忘れました...σ(^_^;)
この日は、散々迷ったあげく、vege coftaという料理を頼む。これがヒット!!

 

旅した中でもNo.1のvege coftaであった…

カレーの中に野菜で作った団子を入れてあるんだけど、この団子がなぜかミートボールの味なんですね~ じゃがいもがメインに使用されていることは分かるんですが、おそらくスパイス等で肉っぽく味付けされてるんだと思う。インドは肉を使わないことが多い代わりに、ミートスパイスっていう肉のような味を出すスパイスがあったりする。
そんでもって、このカレーがまたマイルドでおいしい。他のお店でも同じ料理を食べたけど、ここが一番美味しかった。

次の朝、評判の高いチョスコルゴンパへ。アルチには、いくつかのゴンパがあって、街のほぼ中核を成しているように作られているのが、チョスコルゴンパ。街にとけ込んでいるというか、ゴンパの中を通るような街の仕組みになっていると言った方がいいぐらい。ゴンパの裏手はインダス川になっていて、タルチョがいっぱいあって、とてもいい眺め。人も少ないので、昼間のあったかい時間帯はここでマッタリしていました。

インダス川沿いでまったり時間

朝9時に行ったら、鍵が全部閉まっていてラマのお部屋に行って開けてもらう。
ここのラマはお年を召した方だったにもかかわらず、あまり徳の深さを感じることはできず残念だった。もう、完全にお寺の管理人さんですね...。
しかし、ゴンパの中は本当に素晴らしくて、素晴らしくて! 歴史云々もだけど、残り方が素晴らしい。門の周りの彫刻ひとつ取っても、ディティールが細かくてため息が出る芸術品です。

ヒンドゥー×チベット×イスラムの融合感漂う建築

建築そのものも、他のゴンパとはちょっと違っていた。イスラム建築のようでもあるなぁ...と思ってたら、やはりカシミールから大工を連れてきて建てたよう。チベットとイスラムの融合作品ということになる。色使いもペルシャっぽい。全部で4部屋。どれもこれも、何時間見ても飽きないほどの出来!
仏像のまわりには、動物がたくさん備え付けられていて、ヒンドゥー色も感じられる。
すごく興味深い場所です。

外をグルグル廻っていると、マニ車を持ったおじいさんに呼び止められる。

巡礼中の不思議なおじいさん

どうやら、わたしはゴンパの周りを左回りに廻っていたようで、右回りに訂正される。
チベット仏教はすべて右回りに巡礼するから、わたしはあちこちで何度も注意を受けていた。
『ごめんなさい』と謝って、右廻りに訂正する。そしたら、必然的におじいさんと一緒に歩くことになる。おじいさんと歩きながら、少しお話をする。おじいさんは、サスポルに住んでいるけど、よくここに来て巡礼しているらしい。いくつか忘れたけど、相当お年を召していらっしゃった。
1周すると、石を1つ置いてるみたいだったので、わたしも一つ加えようとしたら、『ダメだ!数えているんだから!』とまた怒られる。一緒に何周も廻っている間に、おじいさんに『ウチに泊まれ!』と言われる。『いや~~、今日はもう宿取ってるから...明日ね!』とわたしも乗り気に。
ラダックの人の家に泊まるの、なんだか面白そうだし、おじいさんすごくいい人で。
『明日、10時のバスがアルチからサスポルに行くから、それで来なさい。そしたら、わたしがバス停まで迎えにいくから...』と言われたので、うまく行くかな..と少し不安だったけど、了承した。

少し上の方にある違うゴンパに行ってみる。
ここも、素晴らしい壁画が残っていて、改装中にもかかわらず、工事のおじさんは仕事そっちのけでわたしによく案内してくれた。壁画にちょっと飽きてきたところもあって、そんなに感動できなかった。

その後、バスのことを村人に聞いたら、サスポルに行くどころか、バス自体、朝7時の1本だけだと言われる。インド人は何人にも聞かないと本当のことが分からないので、いろんな人に聞いたけど、やはり朝の7時のみらしい。おじいちゃん、、行けないじゃん。
しかも、そういうバスの時間やら、ルートの話をアルチの方々に聞くと、妙に怒りっぽい。他の場所のように丁寧に教えてくれる人があまりいなかった。
どれだけ、いい人に出会うかでその街の印象は決まってしまうんだよね...。

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