初志貫徹

平日に休みを取った。(有休)

1日中、予定が詰まっていた。というか、詰めた。元はと言えば、好きなバンドのライブが夕方からあった。仕事終わりでは間に合わないので、休んだ。

では、夕方まで、何をするのか。私にはするべきことが、明確にあった。

それは、パスポートの申請である。

来年に海外旅行が決まっているので、私にはパスポートが必要なのだ。以前取得したパスポートはとっくの昔に期限が切れているから、新規申請と同じ扱いになるみたいで。窓口まで足を運ぶしか無かった。(窓口に行かずとも、web＋郵送の方法も一応はあったが、うん。気になる人は調べてみてほしい)

パスポートを申請するのに、1番重要なのは、証明写真の撮影だろう。

10年で作成することを決めていたので、それなりにちゃんとした感じで撮影したかった。

なので、前日の夜ご飯は、なるべく塩分を抜いた。キュートレモンMUKUMIも、飲んだ。

しかし、深夜に私は大泣きをする羽目となる。なんやねんこの展開。まさかでしかない。そもそも、この歳で大泣きが、まず、辛い。泣かすな。ええ歳の大人を泣かすな。そして、私も、泣くな。(ちなみに私は桃鉄で刀狩りカードを発動されたら悔しくて泣くようなタチの悪い泣きやすい大人ではあります)

泣きに関する原因等は省きますが、翌朝目覚めて、自分の目の腫れ具合に絶望した。地獄絵図。その現実に、また、泣きたくなった。

この日に合わせて行ったまつげパーマも、ここまで来れば、もはや無意味。瞼に完全に負けていた。敗北。

この顔で写真を撮るのか。気が重い。重すぎるぞ。

ネットで、
「泣いた　目　腫れ　引く方法」検索をして、様々なパターンを試した。最善は尽くした。

昼から夕方にかけて自然と腫れが治っていくとの助言が多く見受けられたので、可能な限り時間も粘った。しかし、パスポート受付終了時間は刻々と迫ってくる。時間は皆平等らしい。

当初の予定では、午前中にパスポートの申請へ行き、その足で平日しかやっていない定食屋さんのランチを食べに行き、ウィンドウショッピングなんかもしちゃうぐらいの輝かしく充実するはずだった予定を大幅に変更し、午前中は腫れた瞼を鎮静することに尽力し、昼食は自宅で食べて、パンパンに腫れた目の証明写真と必要書類を連れて、15時過ぎにパスポートセンターへ行った。

ちなみに、完全に腫れが引いたなぁと感じたのは、有休の翌日だった。

パスポートセンターで証明写真のチェックを受けた際、、「この写真カラーコンタクトしてないですよね？」と聞かれて、気を失いそうになった。分かるやん。マニュアルで必ず聞かなあかんのかな。
平日やから、申請受付がめちゃくちゃ空いてたことを、ここに記しておく。

というか、昨夜に大泣き案件があり、身も心も満身創痍な私は。もう、パスポートの手続き自体を、引き延ばすことも可能ではあった。やろうと思えば。こんな顔で10年用の証明写真を撮りたくもないし。機械の方だって、こんなモチベーションの低い客、お断りであろう。

来年に行く海外旅行だが、飛行機の予約はパスポート番号不要やったから、もう既に済ませてある。だから、急いでパスポートを発行する必要も。実は、特には、無かった。

しかし、この予定たちは、前々から決めていたから。(自分との)約束は果たしたかった。義理人情の精神が、私をそうさせた。

外でのランチはあかんかったけど、せめてそれ以外の予定は、何としても遂行したい気持ちが強かった。

なので、諸々ギリギリな状態ではあったが、やるべきことを無事やれて、気分は晴れた。腫れるのは瞼ではなく、常に気分であってほしい。腫れより、晴れ。

気分爽快な私は、それから、ライブに行った。自分へのご褒美に思えた。本当に楽しくて、素晴らしい時間を過ごせた。

そのバンドを好きになってから、1番好きなった曲があった。しかし、ライブでは1度も聴けたことがなくて。いつか聴けたら良いなぁと。夢に描いていた。

それが、この日、なんと、叶った。

私はまた、泣いた。嬉しくて、泣いた。

昨日、今日と、泣いてばかりになってしまったけれど。人生で初めて、嬉しくて、泣いた。ずっと音源でしか聴いてこなかったけど、生で聴くと、もっと良い曲だった。さらに好きで、大切な曲になった。

病めるときも、健やかなるときも、私にはこのバンドの存在がとても大きいと改めて感じた。

余談ですが、パスポートは来週完成します。私の執念と努力の賜物です。