私は階段が怖い。 上りも下りも、どちらも怖い。 自覚したのは、確か24歳ぐらい。 それまでは皆のように、難なく階段をこなしていた。 ボクサーがトレーニングで階段を素早くスタスタと駆け上がるように。 スノーボードで階段をリズミカルに下っていくかのように。 特に学生時代なんかは、階段に対して特別な感情を持ったことすら無かった。(当たり前) しかし、いつの間にか、私にとって階段は。恐怖の対象となっていたのだ。 生活に支障はきたしている。めちゃくちゃ、きたしている。
平日に休みを取った。(有休) 1日中、予定が詰まっていた。というか、詰めた。元はと言えば、好きなバンドのライブが夕方からあった。仕事終わりでは間に合わないので、休んだ。 では、夕方まで、何をするのか。私にはするべきことが、明確にあった。 それは、パスポートの申請である。 来年に海外旅行が決まっているので、私にはパスポートが必要なのだ。以前取得したパスポートはとっくの昔に期限が切れているから、新規申請と同じ扱いになるみたいで。窓口まで足を運ぶしか無かった。(窓口に行かず
幼き頃は苦手だったが、今ではすっかり好きになったものについて。 ○食べ物、飲み物 まず、ミルクティー。 物心ついた頃から、私はレモンティーが好きだった。 小学生の時。友人宅へ遊びに行った時。私がレモンティーを好きだと知った友人の母が、つまりこの子は紅茶を好んでいるのだろうと思い、ミルクティーを淹れてくれた。 子供の私には、ナンジャコレ、だった。 全然美味しくなかったのである。しかし、もてなしていただいてる身分。頑張って、飲んだ。その日から、ミルクティーは苦手なもの、
私は、今まで、色々なアルバイトをしてきた。 高校1年生で初めてのアルバイト。道路沿いにあるファミリー向けの焼肉屋だった。 タウンワークなどのアルバイト募集情報を見るのではなく、自宅から程よい距離にある焼肉屋へ直接電話。つまり、凸。アルバイトの募集はしていますか?と問い合わせた。今思えば、初バイトにしては、無駄に攻めた手法。 というのも、同じ高校の人があそこで働いているらしい、と。誰からともなく聞いたからだ。その人が誰かの知り合いとか、そういう訳では全くなかった。だが、当時
街を歩いていると、文字が印刷されているTシャツを着ている人とすれ違うこと。多々ある。そんな時、私はその文字を読んでしまう。 そこに文字があるから読む、自明の理だ。文字は読まれるためにあるはず、なのだから。 鬱々とした月曜日。鈍重な人(自分)を引きずりながら、電車に揺られる。会社の最寄駅に到着し、歩いて向かおうとしたとき。向かいから、何やら沢山の文字が印刷されたTシャツを着ている人がこちらへ歩いてくるじゃないか。 無論、私の視線はその文字に釘付けとなる。 羅列された文字
来年ママになるねん そう言われた私は、めちゃくちゃに動揺した どえらいサプライズやで 会えてない間に、そんなに時間が過ぎていたのかと 嫌でも思い知らされた 昔、とても大切だった子が居た 1年前ぐらいに思い切って連絡した時は返事がなかった でも、やっぱり頭の片隅にずっとその子が居て 元気にしてるのか ちゃんとご飯は食べられているのか 夜は寝れているのか 心配で仕方なかった もう今は遠いところに住んでるから、 あと生きてる限り、人生で、 たった一度で良いから会
何かを決めるのが、とても、苦手だ。苦手で、苦痛だ。 とにかく、私は、優柔不断なのである。 但し、何に関しても、やたらめったらに、迷うのではない。基本的には、自分に関することだけ。無限に悩む。 直近の迷いなら、白のスニーカーが欲しいと思い。購入するまでに半年かかった。 ちなみに、友人と行くご飯屋さんや、旅行先なんかは、自分からパパッと提案するし。選択肢を委ねられれば、簡単に決められる。 そんな私が、最近特に悩まされることがある。洋服選びだ。可愛いと思ったトップスやアウタ
2泊3日の旅行へ行った。15年の付き合いになる友人2人と。 目的地までは在来線や特急電車を乗り継ぎ、2間ほどで着いた。丁度良い移動時間だ。 友人と行く旅行、かなり久しい。しかも、私の人生で最も親しいこの2人とは初旅。 逆に、何故これまで行かなかった?と問われれば。本当にタイミングが無かったと答える。 旅行前日に1人がコロナに罹ったりなど(なので2人で行った)、それ以外でも。本当に何故かタイミングが無かった。 しかし、今回は私の夏休みに合わせて友人たちも休暇を取ってくれ
数年前、ダイエットをマイブームにしていた時期がある。 キッカケはハッキリと覚えていて。初めてコロナウイルスに罹った時だ。 長引く喉の痛みで、まともに食事を摂れない日々が続いた。そのせいで、もちろん体重が落ちた。 この頃、能天気な私は、体重が落ちたよりも、痩せたという感覚が強かった。今思えば。それがもう間違っている。 体調は無事回復に向かっていく。私の中でよろしくない考えが浮かぶ。 「この体重をどうにか維持したい」 まあ、結論から言えば、難なく食事を取れるようになり、呆
最近、観たい映画をちゃんと、映画館へ観に行けている。 サブスクの配信で観るのも良いけど、やはり映画は、映画館で観るのが一番良い。 「ナミビアの砂漠」を観た。 以下、大量ネタバレなので、よろしくです。 登場人物、誰ひとり好きになれなかった。それは、何とも言えない嫌なリアリティがあったからかも。 共感できるような部分はあまり無かったし、自分の周りにも似てるような人は居ない。が、心の奥底にある何かを針でチクチクされる感覚もあった。 物語で出てくる最初の彼氏。あまり詮索もしな
シャインマスカットのパンケーキを食べた。この時期限定の、特別な、パンケーキである。 そびえ立つ生クリーム。人生で一度はお目にかかりたかったこの光景。念願が叶い、嬉しかった。 いざ実食。慣れないフォークとナイフを使い、何とか食べ進めていく。 まず、シャインマスカットが美味しい。皮ごと食べられて、種のない果物は、最も良いに決まっている。そして、噂に聞いていたよりかは、口当たりの軽い生クリームに胸を撫でおろす。 しかし、半分ほど胃に運んだあたりで異変に気がつく。 あれ?私
私の体はほくろが多い。 特に鼻周りは大家族状態で、ほくろがここぞとばかりに。大集合している。 ちなみに、平面な子がいたり、立体的な子がいたりする。色素が濃い子もいれば、薄い子も。 私は薄情な人間ですので、ニ度ほど大家族を崩壊させた経験がある。 美容皮膚科に赴き、炭酸ガスレーザーとやらで、ほくろを取り除くのだ。(ちなみに局所麻酔をするのだが、それがもうハチャメチャに痛い。より正確に言えば、麻酔を打つ注射針がバチクソに痛い。あれなんであんなに痛い?) そのようにして、二人ほ