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観福寺(奥州三十三観音第27番札所)

奥州三十三観音第27番札所の東光山観福寺(とうこうざんかんぷくじ)は、岩手県一関市舞川にある天台宗寺院で、「舞草の観音様」の愛称で親しまれています。

観福寺の開山は、嘉祥3(850)年まで遡り、慈覚大師円仁が奥州巡錫の折、この地に草庵を結んだことに始まるといわれています。

開山以来廃寺寸前になった時期もありましたが、天正年間に葛西氏の治世下で栄え、一時は真言宗に改宗したと伝えられています。境内は元々山上にあったそうですが、手狭になったため寛永15(1638)年に山裾の現在地に移転したそうです。

観福寺には広い駐車場が整備されています。参道から坂道を少しのぼると山門があります。

山門

山門には、かつて中尊寺住職を務めた今東光師の筆による山号「東光山」の額が掲げられています。

山門をくぐると正面に本堂、右手に観音堂があります。

本堂は平成8年に改築されたもので、本尊として阿弥陀如来が安置されています。

本堂

本堂前にはイチョウの巨木があります。樹齢約350年といわれ、観福寺が山上から現在地に移転したときに植えられたものだそうです。

銀杏の木

こちらが観音堂です。本尊は聖観世音菩薩で、普段は須弥壇にある厨子に納められています。延暦22(803)年に坂上田村麻呂が奥州平定に当たり、戦没者供養と五穀豊穣、天下泰平を祈願して奉安されたものと伝わります。

観音堂

御朱印は観音堂の中に置かれており、御朱印代と引き換えにいただきます。奥州三十三観音霊場の御朱印紙ではなく、通常の書置きタイプの御朱印もありました。

御朱印

【御詠歌】あまおとめ たちもふくさや きはてらの のりのちからを ただたのめとや

【宗派】天台宗

【本尊】聖観世音菩薩(観福寺本尊…阿弥陀如来)

【住所】岩手県一関市舞川字竜ヶ沢7


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