読書備忘録#09
今回の記録はこちら
分厚い490ページ。(広告と表紙除く)
完結巻です。
魔法のない戦記物。です。
シリーズの読者ならば最後の答え合わせの巻といったところでしょうか。
残念ながら、この巻だけで読める代物ではないですね。
アレクシス候レオナートとシェーラ、最大の危機!
その結末は!?
………
……
…
まあ、戦記物の常とはいえ、歴史のすべてが語られるわけではなく、最大の決戦でキリよく終わるし、主人公側が全滅するような大どんでん返しがあるわけではない大団円です。(そりゃそうだ)
しかし巻末付録に59ページにも及ぶ列伝!
これは、嬉しいファンサービス。
登場人物たちのエピソードが後世の歴史家が評価するという視点で語られます。
そして、後書きとグランドフィナーレ。
アルスラーン戦記が昭和のオタクのメンタルを鍛えに鍛えたのに比べると、
これが令和のコンプライアンスに即したラノベなのでしょう。
個人的にはこれくらいがベスト。
あわむら先生を私なりに名付けるとしたら、王道厨二ラノベの旗手。
お約束と厨二ワードでお金が取れるのは並大抵のことではありません。
後書きでスランプだったと書かれておりますが、GA文庫での、刊行数はかなりのもの。
アニメ化が比較的多いレーベルなのですが、過去作の聖剣使いの禁呪詠唱ではアニメ化もされました。
作家としてトロフィーをいくつも獲得されている。
それでも新作を出してくれる、これがファンにとって一番嬉しいですね。
まさに妄想の言語化とマネタナイズのプロ。
エタってしまうなろう小説とは一線を画す、プロの仕事がそこにあります。
驍勇は骨太な戦記物として完結しました。
気付けばラノベのメジャーレーベルになっているGA文庫。
SBクリエイティブのコンテンツ管理は化物か?!
ニャル子さん、ダンまち、、ゴブスレ、りゅうおうのおしごとなど覇権コンテンツだけではないのが、よくわかるかと思います。