ニューウェーブとオルタナが好きで好きで
10代の頃はあらゆる手段を使って音楽を聴くようになったけど、やはり初めて聞いた時の衝撃が凄かった音楽ジャンルはニューウェーブとオルタナティブだった。
理由は単純明快
これら二つのジャンルは暗い奴、つまり陰キャに寄り添ってくれた音楽に思えたから。あと僕のロックに関する価値観を変えてくれたから。
初めて聴いたニューウェーブのバンドは、the smith。ネオアコースティック系というのが正解か…?
聴いたのは彼らの代表曲、This charming man
本当にびっくりした。ギタリストのジョニー・マーの全く歪んでいないクリームトーンのギターから心地良いカッティングフレーズから、綺麗なアルペジオフレーズ、どこにレコードの針を落としても常に綺麗なギターフレーズが散りばめられていた。
一方モリッシーはもみの木の枝を持って、クネクネ身体を動かしながら、若者文化から疎外された人たちの気持ちを歌っていた。
これらの特徴が今まで聴いてきた音楽ジャンルとは一線を画すものだと思えた。
はじめて聴いたオルタナティブロックバンドは残念ながら覚えていない。でもオルタナにハマるきっかけになったバンドは覚えている。
Dinosaur Jr.!
80年代から活躍していて今でも現役で活動している、アメリカのマサチューセッツ発の轟音ギターロックバンド。
当時の自分は基本ギターの音やフレーズによってバンドの良し悪しを決めてしまう。Dinosaur Jr.のファズギターの音は凄まじいほどカッコ良かった。
またパンク寄りのバンドであるという前情報があったのに、どの曲にも基本的にギターソロが付いていた。それも珍しい。
はじめて聴いたアルバムは4thアルバムのGreen Mind。
正直ジャケットが物凄くカッコ良かったから手に取ったアルバムだった。イカした白人の女の子がタバコを吸っているモノクロの写真。
中身はもちろんカッコよくて、アルバムジャケットの写真を想起させるような曲がたくさんあった。
彼らの歌詞は全体的に惨めで情けない男の厭世観や恋愛観で、またしても僕が共感できるものだらけだった。
Dinosaur Jr.は今でも大好きなバンドの一つだ。
ニューウェーブとオルタナティブは音楽はみんなで楽しむものではなく、各々の少数派グループが楽しむという方法を教えてくれたジャンルであった。
人の輪に入るのが苦手な僕を肯定してくれた気がして、これらジャンルの音楽を聴くだけで心が安らぐようになった。
他のニューウェーブやオルタナティブが好きな人たちも同じような気持ちなのだろうか?
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