映画

僕の瞳は、僕の身体は
僕の死を切り取った映画だ
人並みに耄碌して
いつか崩れ落ちるときに
ゆれる、空っぽの安楽椅子の下で
伏した僕を
みつめてくれる人が
僕にいるだろうか
もしも
後撮りのラヴシーンみたいに
いまから
きみに出会えたら
映画にでもゆきませんか
ポップコーンをひっくり返しても
怒らない人

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?