いつも複数の基準を持つ
SNSなどを見ていると、どうも噛み合ってないやり取りを見かける。
よく見てみると、それぞれの基準が違うことに理由があるようにも思う。
ある人が、成功と失敗という基準で語っているときに、一方の人がやりがいの大小を基準に話をしている。
ある人が、早い遅いを基準に考えているときに、他の人が丁寧さを基準に話をしている。
こうすれば成功するのだという話をしているのに、それではやりがいが得られないと言われても、どう答えていいのかわからないだろう。
早くするための方法を探しているのに、丁寧にやるのだと言われても、なんだかなぁ、と思うだろう。
SNSに限らず、異なる基準をつかってコミュニケーションをしていて、しかもお互いにそれに気づいてないことがある。なんだか話が噛み合わないと思いながら、双方がそれぞれの基準で話を進めている。そしてだんだん、相手を批判するようになる。
そもそも基準が違うことに気づかないから、自分が言っていることを理解しない相手が悪いのだ、となる。
そんな事態を避けるには、常に自分の中に複数の基準を持つことが大切だと思う。
成功と失敗という基準、やりがいの基準、早い遅いという基準、丁寧さの基準。まだまだたくさんあるだろう。性別や年齢を基準にする人もいるし、Respectを基準に判断する人もいる。損得を基準に行動する人もいるし、愛をいつも基準にする人もいる。
だからせめて、そんな基準が世の中にはたくさんあって、一つのことに対しても、みんなそれぞれ異なる基準で考え、判断し、行動するのだということを頭に入れておく。そのために普段から、世の中にはさまざまな基準があることを覚えておく。
そうすれば少しは、噛み合わない会話が少なくなると思うのだ。