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お時間いただけませんか?

今のシェアハウスに暮らす
30歳を目前にした男性の相談を受けました。


「相談したいのでお時間いただけますか?」って
突然メッセージいただいて
正直「何で私???」と思ったのですが
真剣に進路に悩んでいて
「何て繊細でまじめなんだろう」と
息子にあたるほどの年齢の彼を前に
ただ話を受けとめてあげるしかありませんでした。


いろんな選択肢のある時代
あふれるほどの情報の波を受けながら
ありすぎるからこそ選べず
「正解」を求めてまた悩んでしまう。

そういえば私も20代のころ、
かなり傲慢で何でもできるような気がしているくせに
何か不安でたまらなくて次の一歩を決めるのに
いつも悩みはつきなかったように思います。

思い返せばそれは悩んでいる時間があり、
そうしていられる環境に恵まれていたことを
彼と話しながら振り返りました。


彼の悩みを聞いているようで
自分のこれまでの人生を語り
失敗すら笑い話として聞いてもらい
こんな話でも役に立つんだなあと
かなり自分は自由に生きてきたんだなあと
励ましと勇気をいただいたように思います。

自分自身のありのままを肯定し受け入れて
相手を癒しているようで
自分が癒されているのを感じました。

私に相談したのはほかのシェアハウス仲間に勧められたからだそうで
今のシェアハウスにいられて本当に良かったと。
「お話できてよかったです」と
何かすっきりした顔してもらえて
うれしかったです。


とりあえず
「ずっと行けていなかったおばあちゃんに会いに行ってみます」と話す
繊細で優しい彼の幸せを
他のシェアハウス仲間同様心から祈っています。




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