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今日も朝から蝉しぐれ。
その合間にホトトギスやカラスが鳴いています。
京都はクマゼミの蝉しぐれで
これは信州では味わえなかった夏のシャワー・・
幼虫として土の中にいる時間が7年ほどで
成虫として生きるのは1週間ほどという「生き物」。
この蝉の鳴き声を聴いていると
いつも永遠というか宇宙というか
意識が不思議な次元に飛んでいく気がする。
一瞬に全身で響かせる振動に刹那を感じさせる
不思議な生き物だと思います。
閑けさや岩にしみいる蝉の声
あまりにも有名な芭蕉の句だけれど
この句もずっと心の中で響き続けているような永遠性と
それを切り取った刹那が
くっきりと鮮やかでありながら余韻たっぷりで
蝉の生が簡潔に表現されているように感じますね。
だからこそ名句として語り継がれているのでしょう。
蝉だけでなく
人間の私たちの生も
宇宙の長い歴史の中でほんのまたたきであり、
朝露のごとし。
周囲は汗ばむような暑さなのだけれど
しーんと閑かで
ただ鳴き続ける蝉の声が響く。
そんな時間を味わうことを大切にしたいし
自分もまたそうありたいと思う今日この頃です。