日本人の脳
早朝、ホトトギスの声が響く。
確かに左の脳で響いている。
虫の音や鳥の声を
日本人は左脳で聞くが、西洋人は右脳で聞く。
その脳の違いに興味を持ったことがあるが、
日本人といっても、
食べ物も、生活スタイルも多種多様な今、
何をもって日本人というのだろうとつくづく思う。
実際、脳の使い方が変化しているのだから
当然、田んぼのカエルの声がうるさいと苦情を言う人も出てきて
そんな話がネットで話題になったりするわけだ。
さらに本を読まず、
スマホ脳化している人たちの脳は
かなり鈍感になっていることだろう。
日本的な情緒の話題をすると
来日している外国人の方が
よっぽど感度がいい。
言葉の壁を越えて
「面白い」
「かっこいい」と
思いを共有できたりするから不思議だ。
視覚、聴覚、味覚、嗅覚・・
脳で識別するけれど
蝉の声と一体化して
全身でその声を響かせるような
そのことによって心を潤すような感じというのは
年齢を問わず、
現代に生きる日本人が
どれだけ持ち合わせているのだろうか。
最近、鈴木大拙の著書を何冊か読んだ後
Youtubeで配信されている講演を見た。
90歳代と思われるのに、しっかりと話されており
そこにかかわる人々の姿が美しかった。
日々の暮らしや食べ物、脳の使い方、環境は
確実に人の姿も変化させる。
であれば、
よりよいと思う日々をよりよいという環境で暮らし
バランスの取れた脳の使い方をして
自分自身を磨いていきたいと思う。