にしなり!5話「時は来た」
そのひが帰ってきた日以来、くらしは嬉しいながらもモヤモヤしていた。
カメラマンであるふみが日暮そのひこと"日野朝日"を探して訪ねてきたこと、見せられた写真はくらしの視界がぼんやりでありながらもそのひの面影を一瞬感じてしまったこと、楽観的に流されるように生きてきた自分の人生へのツケが一気になだれ込んできたような気分に陥っていた。
モヤモヤしていてもしょうがない、人が1日程度で改められるわけがないと開き直ったくらしはあの日からほぼ毎日日雇いに出かけていってはお金を使わない生活