木舟舎

山とまち、生活と表現をつなぐ、記録と体験を編む。 新潟を拠点に始める、zineや雑誌の…

木舟舎

山とまち、生活と表現をつなぐ、記録と体験を編む。 新潟を拠点に始める、zineや雑誌の出版レーベルです。

最近の記事

ZINE「お湯が沸く2」をつくりました。

 去年の夏、「お湯が沸く」という名前の小さなZINEをつくりました。木舟舎というレーベルを始めよう、という私一人の心の中の決意だけではどうにも心元なくて、なにかそれを物理的なカタチと重さにしておきたくて、5つの自分で書いたエッセイと、年下の絵描きの友人に雑談インタビューをしたものを載せた24ページのZINEをつくりました。  「お湯が沸く」というタイトルは、私のZINEから連想できる好きな言葉を白いスケッチブックにわらわらと書いている最中に思いついたもの。本をつくりたい、とい

    • もうひとつの序文

      生まれた町で50年商店を営んで辞めた人がいた。 子どものころ出会った好きなものをずっと続けて仕事にした人がいた。 28歳で陶芸を始めた人がいた。地元に帰ってきた人、上京した人がいた。 取り組んでいたことができなくなってしまった人がいた。 家族との関係を見直す人がいた。 自分の持つものでお店を始めた人がいた。   これは、誰の人生だろう。 ここで、どうやって生きていこう。   誰も、自分の舟を操縦してくれはしない。 自分も、他人の舟の進む先を変えることはで

      • 木舟舎フェア@BarBookBoxを実施しました

         こんにちは、木舟舎の井上です。世の中はお盆の最中、今年の新潟は去年と比べると暑さはそこまで厳しくないのかな、という感覚です。とはいえ、毎日冷えたビールを飲みたくなってしまうくらいには、暑い日々。 BarBookBoxでの初フェア  先月末、新潟市の医学町通にあるブックバーBarBookBoxさんで、ささやかな企画を開催させていただきました。「木舟舎フェア@BarBookBoxー舟をこぐまでー」と名付けたこの企画は、BarBookBoxさんの店内にある小部屋で展示・販売を

        • 雑誌「なわない」ができた

           昨年静かに立ち上げた1人出版レーベル木舟舎から、「なわない」という雑誌を発刊しました。11月下旬ごろからこぎはじめた舟、新しい私の意思を乗せた舟は、今年の5月末に、100頁ほどの小さな冊子になって、人の手に渡り始めました。  雑誌には、20人ほどの、なにかをつくって日々を生きる人たちの言葉や、「つくる」をテーマにした作品を並べました。 「なわない」というのは、藁を束にして縄にする農村の生活文化のひとつ。生活の中の「つくる」であり、何種類もの束がひとつにより合わさるように多

        ZINE「お湯が沸く2」をつくりました。

          つくって生きたいー自分の舟をこぐー

          はじめまして。木舟舎です。新潟を拠点に、山とまちや生活と表現をつなぐような編集活動・出版活動がしたいなあ……と2023年夏に1人で立ち上げた活動です。   新潟に来て7~8年になり、大学を卒業してすぐ小さな会社に飛び込み、「なんでまた新潟に」と言われながら県内を飛び回っていた私も30歳になりました。 地域と若者をつなぐ企画のコーディネーターとして行政の委託事業などを行う傍ら、zineをつくったり、本のイベントをしたり、田んぼを借りてお米を作ったり……興味があることは「やってみ

          つくって生きたいー自分の舟をこぐー