本について
高校受験や大学受験の現代文の読解の文章は、程良い長さで、内容も興味深いものが多かったことを思い出す。
いつ呼んだかはわからないが、こんな内容の文章があった。
「本を読み終えて、もう一度読もうと思っているが、人は読まずに死んでしまう。また、読もう読もうと思って本棚にしまっているうちに、生涯読まぬままとなってしまう。さらには、文庫本を読もうと思ってリュックに忍ばせた本も、結局、自宅に帰るまで開けないまま持ってきてしまう…」みたいな内容だったと思う。
この世に生きてきて、読んでいない本が山とあるのは事実だ。それを読もうと思っていながら読まず、ほかの本を読んでしまう。
また、まだ出会っていない本が、自分にとって有益である本にもかかわらず、それを知らずまま、生涯を終えることは、事実であろう。
書棚に並んでいる本、2回、3回、10回と目を通した本。購入したまま読まずに並んでいる本、途中まで読んで、そのままになってしまっているが、売るには惜しい本…
本は毎日何冊も出版されている。図書館にも、本屋にも整然と並んでいる本、本…
本は、部屋の中にいると、大抵自分の視野の中にあるものである。
こんな身近にあるものなのに、どうしてこんなに損をしているのだろう。
単に面倒くさがり屋であるならば、それは惜しいことなのだ、と思ったりする。本当に惜しい人生だよな、自分は。
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