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嫌な仕事を我慢してやる弊害

いつか花開く日が来ると信じて、
誰もやりたがらない仕事を我慢してやってきた。

そういう人は多いのではないだろうか。

私もそのひとり。
何年もかけて嫌な仕事を続けてきたおかげで、気づけばスキルになった。

私の得意な仕事は、
嫌だな、やりたくないな、と思うことが多い。何とも複雑だ。

スキルにはなった。無駄な時間にはならなかった。
だけど逆に、辛い仕事を選び続けないといけない可能性を増やしてしまったなぁとも思う。

嫌だと思った時点で、すぐに方向転換して、本当にやりたい仕事にコミットするべきだった。

そうしていれば今頃、得意なことが好きなことで溢れていたはず。せめて1つだけでも、やりたい仕事をもらいにいけば何かが変わっていたかもしれない。


そうできなかったのは、周りの評価を信じてしまったからだ。「誰かは見ていてくれているはず」「近いうちに評価されるはず」と。

だけど、そんな奇跡は起こらない。皆忙しくて、自分のことで精一杯なのだ。自分からアピールしにいかないと、存在にすら気づいてもらえない。嫌な仕事をしていたのは誰かのためではあったけれど、「気づいてもらいたい」という気持ちがあった時点で、自分のことしか考えていなかったと思う。気づいてもらうには、主体的な行動が必要だった。


もちろん、組織で働くには、嫌な仕事もしなければいけない。だけど、やっても自分にとってはマイナスにしかならない仕事は断ってもいいと考えている。その線引きは、人によって違う。基準を持つには、キャリアを明確にすることだろう。

自分のキャリアを決めて、設計図として持っておく。「10年後、20年後のことなんてわかるわけない」と考えずにいたけれど、今日の私が思うなりたい姿でいい。月日の経過とともにやりたいことが少しずつ変わっていっても、本質的な部分は変わらない。

キャリアの設計図が線引きの基準になる。設計図から大きく外れること、逆の方向に引っ張られることはやらなくていい。

嫌な仕事を任されにくい人は、キャリア設計をプレゼンするのがうまいと思う。なりたい姿ややりたいことを伝えると、「じゃあこの仕事をお願いしてみよう」「この仕事は他の人にお願いしたほうがいいな」と周りの人が基準をもとに動いてくれる。

できるだけ早い段階で設計図を持ち、そしてプレゼンしていく。それが楽しい就労人生を送るためのコツだと感じている。

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吉野千明
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