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ほのぼの集

「イコールへとひきづられていく」

私に大きく影響を与えた「青い栞」という歌詞の一部だ。私は、よく正解(イコール)に、ひきづられていく。

生きているうえで、周りの正解に無意識に合わせることは、あるあるだ。「お腹空いたね〜」と言って、「いや、いまは空いてないかな〜」と言われたら、「たしかに、僕も空いてない!」と私の胃袋は華麗に変容を遂げる。

そんななか、子どもは、しばしばイコールにひきづられない発想をする。そんな、ほのぼのと感じた日々を書きたいと思う。

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パート1『ツイスター』

「ぎゃははははー」

子どもたちの笑い声が聞こえる。私もお腹が痛い。ツイスターを一緒にしているのだ。

このツイスターの面白さは、私の言葉を総動員しても、謎の面白さを放つツイスターを表現することは難しい。とりあえず、子どもと一緒に笑い転がる。「ぎゃはははー」

今は梅雨だ。外遊びができない日は、元気が発散できない。元気が有り余る子どもを小さな箱に閉じ込めて静かにしてもらうことは、少し難しい。かといって、走り回られると、それはそれで困る。

室内で元気を発散できるものは無いかと考えている中で、「ツイスターとかいいんじゃない?」とアイデアをもらった。

ツイスターはいいゲームだ。まず、謎のポーズをとるハメになる。今までにとったことのない摩訶不思議な格好になる。様々な体の動かし方の学びになることと、体幹が鍛えられる。また、順番などのルールを守る練習にもなる。

そんなツイスターで、ある子がこんなとことを言う。「もし、両手、両足を浮かさないといけなくなったら、どうしたらいいんだろう」

すると、しっかり者のBさんが、うつ伏せに寝て、手と足を上げて、ドヤ顔でこう言う

「こうだね」

パート2『太陽に投げたらいい』

「靴下濡れちゃったー」

児童ホームに帰って来たAさんが言う。そこで私が問う「濡れて気持ち悪いよなぁ〜。Aさんはどうしたいのー?」

Aさんは「乾かしたい!」とのこと。

そこで私はみんなに問いかけた。「どうしたらAさんの靴下乾かせると思う?」すると、「ハンガーにかけて干す」などの反応が返ってくることを想定していたが

ある普段しっかり者のBさんがこんなことを言う。「太陽に投げたら良いやん」

なんと雑な回答なのだろう。思わず笑ってしまった。(そのあと、靴下の片方を干して、もう一つを新聞紙に包んで、どっちが早く乾くか実験した。)

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パート3『憧れのハイヒール』

「キタバパパ、私はキタバママよ」

Cさんが話しかけている。夫婦ごっこが急に始まったらしい。私は戸惑いながら、パパを演じる。

「...おー、キタバママだー」

多分、第一声は間違えたと思う。

「雨ねーキタバパパ、最近は雨が多くて困っちゃうわ」
キ「そ、そうだねー」

そんなやりとりを交わしたのちに、Cさんがこんなことを言う。「ねーキタバさん、キタバさんのブーツをパート4貸して欲しい」

メンズの真っ黒いブーツを履いてみたいらしい。こーやって、確認してくれるのは嬉しい。

Cさんは、ぶかぶかなブーツを履いてこう言う。「わーキタバパパ、私、ハイヒール憧れだったのー」と目を輝かせていた。

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パート4『ページの覚え方』

工作本を参考に、作品を作っているときだった。

がちゃ、ただいまー

お迎えが来た。Dさんは、工作作りの中止を余儀なくされた。「明日もやりたいなぁ、キタバさん、しおりとかない?」

キ「そこらへんの紙とか挟んだら」

「あー、でも、75ページだから、''おなご''で覚えとくわ」

と去っていった。

おなごという言葉をどこで覚えたんだー。と思わずツッコミたくなった。

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思わず笑ってしまった。
最近のほのぼの集でした(笑)

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