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調味料はグラム計量がおすすめ

今回は栄養士らしく(←栄養士だったのです)、料理の話です。

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調味料はグラム計量がおすすめ!

料理の本をご覧になったことはありますか?
クックパッドやクラシエでも構いません。

新しいレシピにチャレンジしようと調味料を確認すると、“小さじ2”“大さじ1”“1カップ”・・・
洗い物増えると思いませんかー?!

10年余って給食を作り続ける私の、グラム計量論を聞いてください!

洗い物は最小限がベスト!

料理の何が大変かと言ったら、「洗い物」です!

カンタン・時短・ワンパン・・・

どれも少ない材料、少ない工程、少ない調理器具がポイント。

私のように、たかがスプーン1本でも洗うのが惜しいなら、グラム秤です!
(ちなみにグラム秤は風袋リセットが楽なデジタル表記、かつ2kg秤を強くおすすめします)

大さじ1が何グラムなのかは、調味料によって異なります。
それを知っているだけで、いつものお料理がちょっとだけ簡単になるので、未挑戦なら試してみる価値ありますよ!

グラム秤1台で調味は完結できる!

実は、大さじ1って正確に計るのは難しい。

大さじ1は15ml

液体を大さじスプーンを使って正確に計るには、

“液体が表面張力で盛り上がるところまで”
“個体は平らな状態で表面をならした状態”

が基本。

これが意外と難しく、いろいろな条件の相違で誤差が出やすい。
(学生時代の調理学の講義で実験したこともあります)

さらに、大さじ1/2は・・・なんて、

「そんなの大体じゃん!」

ですよね!なら、グラム秤の出番です。
大さじ1=⚫︎gが分かれば簡単に、ともすればスプーンよりも性格に、調味計量が叶うのです!

グラム秤を利用した調味料計量の方法のご紹介しましょう!

【合わせ調味料の場合】
①グラム秤を平らな台の上に置いてスイッチON
②調味料の入る適当な大きさのボウルを置き、風袋を引く(0表示、TAREボタン)
③調味料を注ぐ
④③の調味料を入れた状態でまた風袋を引く
⑤③④を繰り返し、全ての調味を計量する

調味料をあらかじめ合わせておいて、調味をおこなう料理では、秤にボウルを一つ置き、調味料を継ぎ足していくことができます。

そうすると、大さじ小さじスプーンやカップを複数使い分ける手間が省ける仕組みです。

味噌などの粘度が強く、混ぜないといけない調味料はスプーン必須ですね。

しかし、スプーンもあらかじめボウルと一緒に風袋を引いたり、重さを求めたりしておけば、スプーンの汚れを気にしながら液体の計量をする必要もなく、ストレスフリー!


ボウルを乗せて“0表示”(グラム秤は我が家の15年選手)

【鍋に直接投入の場合】
①グラム秤を平らな台の上に置いてスイッチON
②計りたい調味料を容器をごと置き、風袋を引く(0表示、TAREボタン)
③鍋に調味料を入れ、はかりに戻す
④マイナス表示が使った調味料のグラムなので、③を繰り返すと、必要な量の調味ができる

こちらは50gを超える計量や計量カップでの計量を省略するのにおすすめ。

大鍋ものなどの大量の調味料を一気に測るなら断然時短ですよ!


調味料を使用前に“0表示”→マイナスになった数字が使用した調味料の重さになります

大さじ表記のグラム変換表

冒頭でもお伝えしたように、大さじ1が何グラムなのかは、調味料によって異なります。

でも、いちいち覚える必要はありません。

一覧にして冷蔵庫に貼ったり、秤と一緒に置いていたりすれば、いつでも分量が確認できます。

調味料計量早見表(液体調味料)
調味料計量早見表(固体調味料)

ChatGPTさんに作ってもらいました。

やってみようグラム調味

出来上がりや量をイメージしやすいのは“大さじ”や“小さじ”といった「かさ(質量)」表記かと思いますが、

  • スプーン1本でも洗い物を減らしたい

  • 大さじ、小さじの使い分けが面倒

  • 大人数の料理を効率よく作りたい

ちょっとした“困った”があれば、ぜひグラム調味にチャレンジしてみてください!

最初はちょっとややこしいですが、慣れてしまえば案外カンタン♪

グラムの概念、おすすめですよ!


最後までお読みいただきありがとうございました!

実際、このグラム調味は給食の世界では当たり前。
栄養価計算では必ずgを使い、大量調理ではほとんどの現場で秤を使用して食材や調味料を計量します。

先日、給食の調味の当番になると、「調味室」と呼ばれる部屋で一人黙々と調味をするのですが、そのときにふと思ったことを言葉にしてみました。

「ふーん・・・」くらい思ってもらえると幸いです(笑)


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