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会社の方針、女性活用に違和感

大手企業の品質部門にいる。
部門の来年の4つの方針に、女性活用、が入っていた。

これに強烈な違和感を感じた。
・・・女性活用・・・?

今更感も然ることながら、その意味わかっていますか?と問いたい。
この書き方だと、女性を一定数上にあげるのがルールだから、とりあえず「女性」を上にあげます。という感じ。

私は、ほとんど生粋の新入社員からずっと同じ職場でしか生きていないほぼ日本人の(日本語の上手な海外籍1人)メンバーばかりの職場に、「転職者」の女で子育て真っ盛りの人間としているが、この「女性活用」にひっかかった。

ここの職場には「多様性」はない。
長時間労働を未だ美徳としている。
大企業にありがちだが、お作法、ルールが非常に大事。
このなかで「女性活用」を叫んでも、目に見えているのは「今の働き方に順応できる女性」の登用。

つまり。
『長時間労働ができ、男性が築いたヒエラルキーの中で働ける』女性、だ。
何も変わらない。
正確にいうと、少しは変わっていくが、非常に時間がかかると思う。

世のマーケットは変わったのだ。
少なくとも世界の国々は変わったのだ。
人材が求める働き方も変わったのだ。
合理的、効率的に時間を使い、仕事と同じくらい家族や生きがいの充実を求める人が増えたのだ。
そして肌の色や背景の文化が違う国民もどんどん増えているのだ。

その世界を理解して、商品は設計せねばならないし、
サービスもしなければならないし、
人材も集めなければ世界に勝つことはできないのだ。

頭数として、女性を混ぜたほうが社会的に良いから、だといつか負ける。
今はゴリゴリ非合理的に時間を使って稼いでいる地位も崩れる。
その会社や商品に魅力は薄いから。

「女性活用」は非常に良いことだと思う。
でも
「多様人材の活用」の第1歩という感じが読み取れない職場ではうすら寒く、気味悪く思えてならない。

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