生徒指導〜「できない」を自分で表現できない
教員の日常茶飯事の中に、未提出や忘れ物の指導があります。そこで最近目立つようになったのは、生徒自身で忘れてしまった、できなかったと言えないということです。
約束を破ったら気まずいことを知っている
そういう子と対話をすると、「忘れちゃいました〜てへ!」みたいなことはあまりなくて、「すみませんでしたしゅん」ということがほとんどです。中には泣き出す子もいます。最近思うのは、子どもながらに約束を破ったら気まずいことを知っているし、いけないことだという感覚があるんだなということ。
「その感覚が普通」と言ってしまえばそれまでなのですが、これって人との信用関係を築く上では大切なことなんだろうなあと思っています。信用関係とは、その人の条件を信じる関係、つまり仕事上の関係だと考えています。
この人は、基本、期日を守ってくれる、確実に任せたものをやってくれる、という条件を信じるということ。そこではじめて、その人がやってみたいことをやらせてみようかなと思われるのではないかと思うのです。
困ったことに、言い出せない子が多い
指導に話を戻して。
気まずい感覚はあるけれど、それをどうしていくかという表現ができず、言い出せない子が多いところに私は悩みを抱えています。先生〔相手〕になんて言われるか、どう思われるか分からずこわくて言い出せなかった。なとなど、理由は様々です。
わたしは叱るという指導方法をしないつもりでいます。叱る叱られる関係があると叱られるかどうかで判断する様になるからです。それでもなお、言い出せない子がたくさんいます。
自分の雰囲気が怖いのか…まだまだそのことを伝えきれていないのか…どうすれば良いのかを試行錯誤中です。
ちなみに、自分も子供の頃そういうタイプだったので、いますごく苦労しています。だいぶ考え方が変わり楽になってきましたが、体に染み付いた行動原理はなかなか外れませんからね…。子どもの早い時期にうまく働きかけたいものなんですが。
どう思われますか?
そして、人生は続く。
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