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子育てや教育重視で次世代を育てるひとづくり
今日の午前中は朝早くから通勤途上の市民が事務所にお越しになり、隣の芝生は青いではないけれども、甲賀市は勢いがあって湖南市は衰退しているので、甲賀市に引っ越したくもなるとお話を伺いました。
4年前までは湖南市があらゆる側面で甲賀市をリードしていましたが、この4年でまったく逆転してしまいました。このことは多くの湖南市民のみなさんが肌感覚として実感して、悔しがっていることだと思います。
4年間、壊す一方の湖南市と、虎視眈々と湖南市を超えることを狙っていた甲賀市とでは、雲泥の差ができるのは当然です。壊すか失くすかしかできないのであればそれは改革ではありません。マイナスからでも再構築してプラスに転じなければ経営とは言えません。
また、県域の企業団体長や県内の昔の市長のご家族なども激励に来ていただき、県内の政治状況の情報交換もしました。お昼をどこかで食べたいと言っていましたが、この4年で湖南市内の飲食店がかなり減っているのでご紹介に苦慮しました。
さらに、リール動画にも出ていただきましたが、鈴鹿市からわざわざ中西大輔市議会議員が激励に駆けつけていただきました。ともに地方議会改革の重要性を知りながら取り組んできました。それは市議会の質がまちづくりの良さに直結するからです。
このままの衰退した湖南市を続けるのか。それとも衰退をここで止めて反転攻勢をするのか。20年後を見据えたまちづくりを進めるためには、みんなで決める政治で未来の不安を安心に変えていかなければなりません。
私はこの4年、全国を巡ってきましたが、子どもが久しぶりに産まれたという地域もありました。湖南市はまだまだ元気ですが2021年は10%、2022年はさらに14%も子どもの出生数が激減して、ついに湖南市の子どもは200人台となってしまいました。反転攻勢が必要です。
湖南市への流入人口や交流人口を増やすために、まずは隠蔽体質や不祥事のまちという負のイメージを払拭し、出会いの場を設けるとともに妊娠期からの切れ目のない子育て支援をさらに充実していかなければなりません。
そこには、湖南市が全国から注目される発達支援システムの円滑な運用が必要ですし、そのことを通じて子どもが自ら未来を切り拓く「生きる力」を育む教育環境づくりを実現する必要があります。そのためには重大いじめ報告書を早期に開示しないという湖南市教育委員会の体質も改善しなければなりません。
また、唐突に石部図書館を併設する石部文化総合センターの廃止に湖南市教育委員会が賛成したことは耐震性がある建物であるにもかかわらず疑問があります。しかもタウンミーティングで市民の反対の声が多くなり慌てて市議会も方針転換、市も取り下げましたが、市民の意見を聞いてこなかったのでこれから聞くなどという歴史改ざんをしているようでは、これからも誤魔化しながら廃止を強行するかもしれません。石部図書館は石部駅を利用する菩提寺のみなさんも活用していただいており、児童図書コーナーを充実するなど子育て支援にもつなげていく必要があります。
なにより、教育や文化を巡る湖南市の迷走の象徴が『椿井文書』の扱いでした。江戸中後期から近代に大量につくられた『椿井文書』をいきなり文化財指定から外そうとする姿勢は偽文書も歴史文書という理解が不足しています。偽文書は隠ぺいするのではなく、それなりの価値を見いだし、例えば『椿井文書』関係自治体とのネットワーク構築など、マイナスをプラスにする知恵と積極活用による信頼と地域の誇りの回復が大切です。
これまでの4年は教育や文化もブラックボックスでしたが、これからは反転攻勢をして、誰もが大切にされ、嘘偽りのない活気のある子育てや教育重視で次世代を育てるひとづくりを進めていく必要があります。
一人ひとりの勇気ある選択が湖南市の未来を明るく変えていきます。