見出し画像

2050年に向けて

世界中の人々が新型コロナウイルスの出現によって立ち止まらざるを得ない状況となり、ロシアのウクライナ侵略によって戦争の恐怖を身近で感じることとなりました。

いまの子どもたちが社会の中心になっている2050年は、どのような時代になっているでしょうか。そこで求められる人間像にはどのような資質が必要とされるでしょうか。

昭和から平成、平成から令和へとこれまでの時代は平和で経済的にもまだ安定した時代だったのかもしれません。

2050年の社会に向けて。これからの時代は「インターナショナル」や「グローバル」という視点ではもの足りない、"持続可能な社会(SDG)"や "カーボンニュートラル" に代表されるように「地球規模」で共存共栄を考える価値観が求められることと思います。

”地球規模で共存共栄を考える”ことは難しくないようにみえますが、机のうえで学ぶだけでは皮膚感覚として分かりません。自然を身近に感じる環境で育ち、恩恵や畏敬を感じながらその中で人間関係を育むような原体験がなければ共存共栄の価値観や視点をもつことは難しいと思います。

一方でただ自然の中にこどもを放てば育つというものではありません。複雑で正解のない人間社会で強く生きていくためには、幼少期は何より愛着関係の土台が必要ですが、個性や表現力の育ちなども将来のためには支援が欠かせません。

人間関係ももちろんのこと、大人との関係、子ども同士の関係など親以外との関わりにおいても適切な支援が必要とされます。

私は2007年に「新教育デザイニング」という会社を設立し、「ファーストクラスルーム」という幼児教育施設を開設して15年が経ちました。一貫して”世界のどこでも、自分らしく、力強く”という方針で主体性を尊重し、一人ひとりの強みや光る個性を育てる教育を実践の場で推進してまいりました。

「自然環境」「食育」「異年齢環境」を3つの柱に、影響をうけたマリアモンテッソーリ、ルドルフシュタイナーなどの考察も入れ、現代社会で不足している活動や要素に着目して環境をつくっています。(詳しくは5年前の著書「世界基準の幼稚園(光文社)」にも書きました。原稿10万文字)

幼児期の環境と人格形成期の大切さを改めて感じながら、2050年で社会の主役をになう子どもたちの将来に向けてしっかりと支援をしていきたいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?