第71回映画感想『アメリカン・スナイパー』~正義の名による復讐の無限ループ~
こんにちは🌞
またまた考えさせられる映画を鑑賞できました🎬️
実話が基になった作品で、監督はクリント・イーストウッドです。
幼少期の父からの教えが、主人公の軸となり物語は展開していきます。
主人公は自分自身が、弱き羊(テロリストの被害者である自国と海兵隊員)を狼(テロリスト)の暴力から護る番犬と定義し、番犬は圧倒的な力で狼を制圧することが、正義であり己が参加する戦争行為を肯定していたのではないかと、受け止めました。
戦争には政治的側面と経済的側面があり、外交手段の一つであることが原則ですが、上記は国のトップやその周辺の思惑であり、最前線で戦う兵士には相応の大義名分が必要になると思うのです。
大義名分は愛国心に支えられ正義や名誉、同胞の敵討ちと評し、敵兵を倒していきますが心は疲弊し蝕んでいきます。
ただ、お互いに正義があり、復讐の連鎖の無限ループが永遠に続いていくのではないでしょうか💦
主人公は自分の息子に対して、自分の父が話してくれた「羊、狼、番犬」の話をしませんでした。
私の希望的観測ですが、主人公は息子に自分と同じ道を歩まぬよう、復讐の連鎖を断ち切ろうとしたのかもしれません。
私のきれいごとで拡大解釈かもしれませんが、そうあって欲しいと想いました。
おしまい。