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第49回映画感想『神は見返りを求める』~人の癖を現代バージョンで表現された良作~
こんにちは!
Xで紹介されていた本作ですが、私が想像する人間の原罪を現代風にアレンジされていると感じて、
興味を持ち鑑賞することにしました☆
★★★★ネタバレありです★★★★
さえない会社員女性が副業化を目指してユーチューバーを目指しているのですが、うまくいかない日々で、飲み会で出会った動画編集ができるさえない男と一緒にやっていくことになりました。
二人は試行錯誤しますが、伸び悩やみます。
そんな中、たまたま売れっ子ユーチューバーを紹介してもらい、デザイナーと繋がってそこから見事にライジング!!!
女性は売れっ子になりましたとさ★
めでたし、めでたし。
とはなりません。
売れていく中で、最初の男は雑用に回され軽んじられてあげくに捨てられてしまいます💧
ここで二人のこれまでの想いに齟齬が生じます。
お金に困り、これまでの見返り(ちょっとお金貸して、最初の頃一緒に頑張ったよね?)を求める男性と、あの時は見返りはいらないって言ったよねという女性。
客観視しますと、口頭の約束も含め契約を結んではいないので、女性有利かと思うのです。
ところがどっこい人間社会は感情で動くところもあるので、男性の巻き返しと言えば聞こえはいいですが、、リベンジが始まってドロドロ。ドロドロ。
私はnoteであまり作品のストーリーは語らないのですが、ざっとまとめてみました💦
この現代社会において、「優しさ」は持たざる者が持てる武器と気がついたのではないでしょうか。
誰もが持てる武器になった優しさは、相対的に価値が下がってしまった気がします。
なぜなら表面的な優しさはコストをかけずにできることであり、失敗するリスクも少ないです。
言い換えれば優しくしておくことで失うものもないこと。
優しさが普遍的価値になった以上、その優しさに無意識に甘えてしまう事は、このご時世では罪とは言えないかもしれません。
でも人は聖人君主ではありません。
好意や優しさに甘え感謝や敬意をおろそかにすると、手痛いしっぺ返しが来ることは日本昔ばなしが教えてくれております💦
人に優しくする時は、見返りはゼロと考えとかないとお互い不幸になりますよね😢
むしろそこを基準にしておくと、お返しがあった時には嬉しさ10倍です笑
この二人の関係性は修復不可能だと思いますが、最後にわだかまりが解けたこと🤝
それが唯一の救いでした✨
最後に
ユーチューバーサイン会のやりとりが印象的でした。
ユーチューバー女性:YouTubeの仕事は時代に残らない。辛いことも多い。
ファン:時代に残るものがそんなにエライのですか。
以下はそのやりとりを聞いていた私の心の声です。
大丈夫ですよ。
時代に残る残らないは歴史が決めることですから。そんなこと気にしないで、目の前の事に全力をぶち込みましょう!!!
上から目線ですみません🙇♂️
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おしまい。