日本版ビジョナリー・カンパニー??
・著書:経営戦略4.0図鑑
・著者:田中道昭
かれこれ4冊目。
田中道昭さんの著書。
机上の空論でなく、ビジネス現場も熟知し、難しい内容を分かりやすく表現することに非常に長けていると思える好きな方。
本書は言わば田中さんの他の本の入門書であり入口。
図鑑との名の通り必要不可欠な内容を過不足なく網羅。
ザックリと構成は大きく下記3点。
①序章
マイケル・E・ポーター、フィリップ・コトラーの唱える経営戦略やマーケティング戦略に関して、ミッション、ビジョン、バリューを交え、概念や構造を立体的に説明。
②概略
上記を踏まえ、戦略4.0≒マーケティング4.0→OMO(オンライン×オフラインがシームレスに融合した時代の到来)を取り巻く以下3つのキーコンテンツの大枠を解説。
・4つのビジネスモデル展開
→プラットフォーム→エコシステム→経済圏→サブスク化
・4つのテクノロジー
→AI、IoT、クラウド、5G
・キープレーヤー15社
→GAFA、BATH、日本企業、マイクロソフト、ネットフリックス
③詳細
上記各15社の現状、課題、今後の戦略4.0時代へ向けたNEXT STEP。
更に業界や各社の取組みを深堀したければお勧めできる同氏の著書。
例えば私も読んだ以下4点。
より立体的に全体像が把握でき、脳のシナプスの繋がりを促進してくれる良書。
・GAFA vs BATHの相関関係や対比
→米中メガテックの競争戦略 GAFA×BATH
・自動車産業の今後
→2022年の次世代自動車産業
・ソフトバンクの世界観や可能性
→ソフトバンクで占う2025年の世界
・Amazonの強さ
→アマゾンが描く2022年の世界
生き残りをかけ、まさに戦いの火ぶたが切られている今。
スラムダンクでまさかのアップセットとなった山王工業×湘北のように、絶対王者ですら安泰でなく、逆にスタートアップが新たな産業の覇権を握る可能性も十分にある、先の見えない面白い時代。
田中さんの著書と共に、引き続きウォッチしつつ、自分に何が必要で何をすべきか、見識を養いたい。