最近の記事

出来なくてもやる

9月9日に誕生日を迎え、またひとつ歳を重ねました。 9月9日は重陽の節句、菊の節句ともいい、健康や長寿を願う行事だそうです。 菊を浮かべたお酒を飲み宴を開いたり、菊の着綿(きせわた)といって、菊の香りを移した綿を頬や身体にのせ厄祓いをするそう。 お恥ずかしながら節句だとは知らずに、ただの誕生日として過ごしてきましたが、せっかくなので菊を設えた食事を用意して、詩でも詠んでみようかしらと意気込んでいました。 しかし食用菊ってなかなか手に入らないものですね。花屋にはないよう

    • 映画「イエスタデイ」

      停電を堺に世界からビートルズの存在(記憶)が消え、同時刻に交通事故に遭った主人公だけがビートルズの存在を覚えている。 そんな境遇を描いたイエスタデイ。全体に渡り変化に乏しく退屈に感じた作品でしたが、このつまらなさが反対に作品の良さでもあります。 ビートルズに憧れ、アーティストとして下積み生活を送っている主人公。停電(交通事故)後、彼はビートルズの曲を自分の曲としてリリースし、一躍有名アーティストへと様変わりします。 しかし、名が売れたからといって偉そうに振る舞うわけでもな

      • 劇団四季「アラジン」

        先日、劇団四季を観劇しました。 歌とダンスと魔法で溢れた作品で目が何個あっても足りず、オペラグラスに関しては不要と言っても過言ではありません。視界と感性がフル稼働になる作品でした。今日はこの高揚感をもって書き綴れたらと思います。 まず、アラビアンナイトで丸めた絨毯から女性が登場した辺りから度肝を抜かれ、ホールニューワールドで本当に絨毯が飛んでたのには驚きました。しかもたっぷり飛んでいましたよね。絨毯の下にも背景側にも重力に逆らうような物は見られず、魔法としか考えられません。

        • 隣の苺は赤く見える

          あっという間に春ですね。 毎年花粉症の私ですが、今年は白湯と鼻うがいとイソジンでなんとか乗り切っています。 冬何もしなかった。 最近、興味や集中が短いんですよね。一瞬でハマって一瞬で飽きる。面白い対象が多い分、興味が流れる。SNSの時代じゃないですか。「入ってくる情報の幅が広い」「調べれば答えが出る」おかげで脳みその中まで流れて行くようになって、まるでタイムラインです。 秋の剣道審査の2ヶ月後、仕事の資格試験でした。お給料を上げるチャンス! 合格はしたいけど勉強したくな

          原点にして頂点

          気付けばもう年の瀬ですね。大人になると1年が早く感じると言いますが、私は1ヶ月、1週間、1日まで早く感じるようになってしまいました。でも給料日は遠く感じるんですよね。 振り返ると今年は「自分に気付く」「自分を疑う」「自分を理解する」「自分を癒す」そんな年だったと思います。 アナログノートに記録をつけたり、頭の中を書き出すようになりました。後から見返したときに面白いんですよね。物理的に客観視すると冷静な頭で捉えられますし、綺麗事を書いている割に字が乱れていたり、案外矛盾してる

          原点にして頂点

          記憶はないけど感情が覚えている

          夏も終わり、すっかり外は寒いです。 私のように代謝を忘れた方は同じではないでしょうか。朝から晩まで半袖で過ごせる時期が夏で、それ以外は冬です。 「日が短くなった」これは夏です。 「朝、水を飲むと鳥肌が立つ」これは夏です。 「ベッド周りに半袖半ズボン、長袖長ズボンのパジャマを常備する」ここから冬です。 夏が一番行動的になりがちな私は、今年久しぶり渋谷に行きました。 渋谷で用事が早く終わって、せっかくだから渋谷を散策すると、まぁ懐かしいんですね。 当時はライブに行きたいがた

          記憶はないけど感情が覚えている

          ミュージカル「チェーザレ」

          2020年幻の公演となってしまったチェーザレ、私としては初めての明治座だったこともあり公演中止が発表された時はやはりショックでした。今回また新たに上演されたこと、観劇出来たことを嬉しく思います。 観劇したてのホヤホヤな感想を綴っていきます。 まず私には内容がかなり難しく…役名も覚えられない程だったのですが、序盤でアンジェロが「何も分からずこの大学に入った」おかげで作品の中で役が説明をしてくれたことがありがたかったです。年代と場所を表示してくれたこともあって、アンジェロと一緒

          ミュージカル「チェーザレ」

          「サウダージ良いよね」

          私は音楽に疎く、みんなが知っている曲を知らなかったりします。そんな私でも好きな曲は色々あるんですけど、その中でも異様に大好きな曲がポルノグラフィティのサウダージ。どこが異様かって、他の好きな曲は「ここの歌詞に共感する」とか「ここの歌詞に励まされる」とか「この曲を聴くとあの頃を思い出す」とかなんですけど、サウダージに関しては「なんか聴いてしまう」みたいな曖昧な好きにも関わらず何回も何回も聴いてしまうんです。私もみんなと同じように「あの曲良いよね」という会話を幅広くできたら良いな

          「サウダージ良いよね」

          宝塚「グレートギャッツビー」それでもなるようになる人間社会

          9/17 「グレートギャッツビー」を観劇してきました。前々の記録となってしまうが残しておきたい。 原作を知らずの観劇でしたが、ポスターのイメージからは想像がつかないようなストーリー。見た目の華やかさと中身の汚さを行ったり来たり、かなりリアルな世の中あるあるに感じました。 この作品の中で絶対的な悪役はいないんだけれど、主人公ギャッツビーも含めて、学歴経歴詐称、不倫、八百長など、みんなちょっとずつ人に言えないことしてるんだよね。ヒロインデイジーも最終的にギャッツビーにひき逃げ

          宝塚「グレートギャッツビー」それでもなるようになる人間社会

          映画「この子は邪悪」退行催眠で子供達を救いたいのであれば、私だったらこうする

          9/25「この子は邪悪」を見てきました。 玉木宏演じる医者?は、虐待を受けている子供を守るため!自分の家族を守るため!と歪んだ正義感、歪んだ家族愛の持ち主だなという印象。ざっくり言うと「エゴの塊」 自分の家族を守るために、虐待者に退行催眠を行っているのか、虐待されている子供を救うべく退行催眠を行っているのか、私の記憶が定かではなく、そもそもウサギと魂を入れ替える退行催眠が倫理的にどうなんだという話でもある。 ひとまず作品でありフィクションなので、玉木宏の役を医者と仮定し、且

          映画「この子は邪悪」退行催眠で子供達を救いたいのであれば、私だったらこうする

          帝劇「エリザベート」死を愛するとは

          2022/10/9 帝国劇場「エリザベート」を観劇してきました。 2020年も観劇予定で、またあのエリザベートの世界を体感できると待ち望んでいた中、公演中止となってしまい、あの頃はやり場のない気持ちでいっぱいでした。また帝劇エリザベートが観劇できたことへの感謝の気持ちと、エリザベートの作品に対する思いが募り、今回は私なりの感想を綴って行こう思います。 エリザベートが求めた自由って、愛する自由、しきたりに縛られない生活の自由、教育の自由、思想の自由、などかな?と思うんだけど(

          帝劇「エリザベート」死を愛するとは