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老子の教えで人生を変える
今回は、老子の格言について紹介します。老子は春秋時代の哲学者であり、諸子百家の道家です。のちに中国で生まれた道教は、老子を始祖に置いています。老子とは「偉大な人」という意味が含まれているそうです。このような私が考える老子の格言ベスト3を紹介します。
第3位 善く戦う者は怒らず、善く戦いに勝つ者は争 わず
戦うことの上手な人は怒らず、本当に勝つことを知っている人は、争ったりしない。そのような人は、一時的な感情で行動しないという意味です。人間には感情があり、勝ちたい、上手くいきたいと思えば思うほど、その時の気分でどうしても行動してしまいます。しかし感情を表面に出した時点で、冷静な判断ができなくなっているため、多くの場合、勝負には負けていることが多いと感じます。だからこそ、人生の大勝負であればあるほど、自分を落ち着かせ、冷静に判断できるようになりたいものです。
第2位 敢えて天下の先とならず
何事も先頭に立つようなことはせず、謙虚な態度をとることが重要だという意味です。人は、先頭に立つと謙虚さを忘れ、傲慢になるケースが多々あります。そして、自分の周りの人を傷つけ、時には、争いになることもあります。私は、争いからは何も生まないと考えています。お互いが謙遜して話し合いを行えば、必ず何事もよい方向に向かうと信じています。世界では、紛争で数多くの命が失われています。各国、各地域にリーダーは必要ですが、紛争のない世界にするためには、自分たちの利益だけを考えるのではなく、お互いを尊重するために、謙遜することから始めれば、争いのない平和な世界になると思います。
第1位 現実を現実として、あるがままに受け入れなさい。物事をそれが進みたいように、自然の前に流れさせてやりなさい。
物事が、自然に、そういう方向に流れようとしている時、それが、人為的な力で堰き止めようとする考え方は、時として大惨事を招く結果となるという意味です。プロ野球選手が、スランプに陥り、改善しようとして、投球フォームや打撃フォームをあれこれと思考錯誤しているうちに、自分の本当のフォームがわからなくなり、引退に追い込まれるケースをよく耳にします。このケースは、この格言に当てはまるのではないでしょうか?私も、上手くいかないことは多々あります。その時、まず考えるのは、この問題は自分自身で改善できるのか?あるいは相手による改善が必要なのか?ということです。自分自身の改善で解決できるのであれば、改善に努めますが、相手による改善が必要であれば何も行いません。相手が変わるまで待ち続けます。それしか私にはできないからです。私は、人に自分自身を変えられたくありません。だから、他人を私が変えるようなこともしません。そうすることで、他人と争いが起こることが少なく、問題は時間が解決してくれていることが多いように感じます。