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「真似」が成長につながる

今回は、「真似」について書きたいと思います。私は、幼いころ「人の真似をするな」と言われたことがあります。皆さんは、いかがでしょうか?人の真似をすると、その自分の個性が失われる可能性があります。だから、真似をすることは、あまり良くないと考えられていたのかもしれません。しかし、大人になるにつれて、真似をすることは、むしろ成長するうえで、大切なことではないかと考えるようになりました。

私は、大学卒業後、金融機関に就職しました。入社してから3年間本社勤務でした。そして、4年目に営業に配属となりました。その時の私は、自分の会社の商品についてほとんど知らない状態でした。(もちろん、他社比較など、とんでもありません。)配属先の先輩からは、「4年目として接するから」と配属初日に言われ、初歩的なことは何も聞けない状態でした。その時、私が考えたことは、先輩の営業先に同行させてもらい、先輩がどのように営業をしているかを隣でじっと聞き、自分の営業先で真似をすることでした。初めは、営業をしていても、どこかぎこちなかったのですが、次第に自分にも多くの知識がついていき、自分の営業スタイルが確立していきました。真似から入ることは、本当に大事です。

現在は、塾講師として、生徒には自分より成績優秀な子どもの勉強スタイルの真似をするように伝えています。勉強が苦手な子どもは、「何をしたらよいかわからない」と言います。そのような生徒には、「勉強が出来る子の真似から始めればよい」と言います。そうすることで、多くの発見があり、自分の勉強スタイルが出来上がります。そして、徐々に成績が向上します。

今、物事が上手くいっていない方で、何をしたらよいかわからない方は、上手くいっている人の真似をすることはお薦めです。子どもが話せるようになるのも、大人が話している時の口の動きを無意識に真似をするからだそうです。だから、成長には、真似をすることは欠かせません。真似することを、否定せず、どんどんうまくいっている人の真似をしていきましょう。そして、そこに自分のアレンジを付け加えて、自分のスタイルを確立していけばいいと思います。私は、それを個性だと思います。

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