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人間関係の悩みを失くす方法
対立大いに結構。
正反対大いに結構。
これも一つの自然の理ではないか。
対立あればこそ深みである。
妙味である。
だから、排することに心を労するよりも、これをいかに受け入れ、調和するかに心を労したい。
今回は、経営のプロである松下幸之助氏の言葉を紹介したい。松下氏は松下電器産業(現パナソニック)を創業し、一代で松下電器を日本を代表する企業にした経営者である。私も、就職活動の時、松下電器の説明会に参加させもらったことがある。そのときの企業説明を聞いて、松下電器で働きたいと本気で思ったものだ。(結果的には、私は金融に興味があったため、就職面接を受けていないが…)
人間関係の悩みは、人が抱える問題の上位に挙がってくる。人間には個性があるので、人としての考え方、好み、許容範囲もすべて異なる。そこが、問題なのである。自分の許容範囲を超えた行為をされると、他人を許せなくなり、揉め事が起こる。そして、相手が許せなくて、愚痴を吐いたり、友人や親族に話をきいてもらったりして、その時のストレスを発散していることはないだろうか?
私は、今の子どもたちを見ていて、本当に人間関係に疲れているように感じる。昨今、学校内でのいじめの問題がメディア等で取り上げられるなか、子どもたちは、自分の学校での立場を築くために、毎日奮闘しているように感じる。本当に見ていて、何か力になってあげたいと思う。しかし、私に出来ることはすべてを吐き出して、気持ちをすっきりさせて、次の日を迎えさせてあげることしかできない。これは一時しのぎの策でしかない。
だから、松下氏の言葉のように、皆が他人との調和の精神を持てば、もう少し人間関係に変化が起こると思う。いがみ合うのではなく、お互いの許容範囲を理解して、お互いを受け入れる精神を持つことの出来る社会に変化させていくことが大切だ。そのような社会になれば、人間関係で悩み、自ら命を絶つなどの最悪な状況は必ず回避できると思うし、私は、そう信じている。
最後に、自分がどうしても許すことができない人間とは距離をとることである。(可能であるならば)無理に近づこうとしなくてよい。それ自体がストレスとなり、自分の大事な人生をムダにする必要はない。あなたの人生はあなたのためにある。他人のためにあるわけではないのだから…